オリンパスのカメラPEN(ペン)は現行1機種|E-P7と中古名機を価格で比較

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「オリンパスのPENって名前はよく聞くけど、どれを買えばいいのか分からない」——カメラ売り場でPENの前に立って、そう感じたことはありませんか。カラーバリエーションが豊富でおしゃれ、でもモデル名が「E-P7」「PEN-F」「E-PL10」とバラバラで、どれが今の新型なのかすら見分けにくいのがPENシリーズです。

先に結論をお伝えします。2026年時点で新品として買えるオリンパス(現OM SYSTEM)のPENは、実質「PEN E-P7」の1機種だけ。残りのPEN-FやE-PLシリーズは生産終了しており、狙うなら中古市場になります。つまり「新品で気軽に」か「中古で名機を」か、この2択さえ整理できれば選び方はぐっとシンプルになります。

この記事では、PENシリーズ全体の立ち位置から、現行機と中古で狙える名機のスペック・実勢価格、そしてキットレンズの次に買うべき単焦点まで、数値をそろえて解説します。予算別・被写体別のおすすめもまとめたので、読み終わるころには「自分が買うべきPENはこれ」が決まっているはずです。

📷 この記事でわかること

・PENシリーズの現行機と生産終了機の見分け方
・現行のPEN E-P7を選ぶ理由と割り切るべき弱点
・中古で狙うPEN-F/E-PL10/E-PL9の実勢価格
・PENに付けると写りが変わる単焦点レンズ2本

目次

オリンパスのPENは「持ち歩きたくなる」ミラーレス|まず全体像から

オリンパスのPENは「持ち歩きたくなる」ミラーレス|まず全体像からの解説画像

PENを検討するとき、いきなり個別のスペックを比べる前に、シリーズの立ち位置を押さえておくと選択を間違えません。PENは「性能で殴るカメラ」ではなく、「毎日カバンに入れて持ち歩けること」を最優先に設計されたミラーレスです。この方向性を理解しておくと、後述する手ブレ補正やセンサーサイズの評価がしっくりきます。

PENはマイクロフォーサーズの小型ミラーレス|フルサイズとの決定的な違い

PENが採用するのは「マイクロフォーサーズ」という規格で、センサーサイズは17.4×13.0mm。フルサイズ(36×24mm)の約4分の1、APS-C(約23.5×15.7mm)よりもひと回り小さいセンサーです。センサーが小さいぶん、ボディもレンズも小型軽量にできるのが最大のメリット。PEN E-P7は本体289g(電池込みで337g)と、スマホ2台ぶん程度の重さで収まります。

一方で、センサーが小さいと高感度ノイズや大きなボケの量ではフルサイズに一歩譲ります。夜景でISO6400以上を多用する、背景を大きく溶かしたい、という用途が中心なら不利な場面もあります。ただしスナップ・旅行・日常記録が主戦場なら、その差より「軽くて持ち出せる」ことのメリットが上回るケースが多いのがPENの立ち位置です。

📖 用語チェック

マイクロフォーサーズ=オリンパスとパナソニックが策定した規格で、17.4×13.0mmのセンサーとレンズマウントの共通規格のこと。PEN/OM-DシリーズやパナソニックのLUMY Gシリーズが対応し、メーカーをまたいでレンズを共用できるのが強みです。

デザインと軽さが最大の武器|337gで毎日持ち出せる

PENが選ばれる理由の大半は、正直に言えばスペックよりもデザインと軽さです。フラットで四角いフィルムカメラ調のボディに、シルバー・ホワイト・ブラウンといった色味を組み合わせられるのはPENならでは。電池・カード込み337gという重量は、同じミラーレスでも一眼スタイルの機種が500〜600g級になることを考えると、持ち出す頻度そのものを変えてくれる軽さです。

注意点として、軽さと引き換えにグリップは浅めです。望遠ズームなど重いレンズを付けるとホールドがやや不安定になるため、小型の単焦点や標準ズームとの組み合わせが前提。大口径望遠でガンガン動体を追う、という使い方には向きません。そこは設計思想の割り切りとして理解しておきましょう。

オリンパスからOM SYSTEMへ|ブランドが変わってもPENは続く

「オリンパスのカメラ」を探すと、最近は「OM SYSTEM」という名前も目にします。これはオリンパスのカメラ事業が2021年にOMデジタルソリューションズへ移管されたためで、現行のPEN E-P7もブランド表記は「OM SYSTEM」です。中身の思想やレンズ資産(Mマウントではなくマイクロフォーサーズ)はそのまま引き継がれているので、過去のオリンパス製レンズもそのまま使えます。

メーカーは新型PENの開発を継続して検討中と公表しており、シリーズが終わったわけではありません。ただし2026年時点で具体的な新型PENの発売時期は未定です。「新型を待つべきか」を気にする人もいますが、発売時期が読めない以上、今の用途に合うなら現行機や中古を選んで問題ありません。

今買えるPENはどれ?現行1機種+中古3機種を整理

PEN選びで最初につまずくのが「結局どれが現行なの?」という点です。ここを最初に整理しておくと、後の比較が驚くほど楽になります。結論から言えば、新品で買えるのはPEN E-P7の1機種のみ。他は中古で探すことになります。

現行はPEN E-P7だけ|新品で買えるのは実質1択

2026年時点でメーカーが新品供給しているPENは、2021年6月25日発売の「PEN E-P7」だけです。ボディ実勢価格は約78,980円、標準ズームと望遠ズームが付く「EZダブルズームキット」でも約96,384円(いずれも2026年時点)。8年ぶりの新モデルとして登場した経緯があり、PENシリーズの最新機という位置づけです。

「新品保証付きで、迷わず1台」なら選択肢はこれ一択になります。逆に言うと、新品で複数モデルから選ぶ楽しみは今のPENにはありません。バリエーションを求めるなら、次に紹介する中古の名機たちが候補に入ってきます。

PEN-F・E-PL10・E-PL9は生産終了|中古で狙う名機

かつてのPENは「上位のPEN-F」「エントリーのE-PLシリーズ」と幅広いラインナップがありましたが、いずれも生産終了。ただし中古市場では今も活発に取引されています。特にPEN-Fは、オリンパス機の中でも珍しく中古価格が上昇し続けている人気モデルです。

中古を狙う場合の注意点は、状態と価格のばらつきが大きいこと。同じモデルでもショップや個体状態で数万円の差が出ます。中古の外観チェック(傷・ダイヤルのガタつき・液晶のドット抜け)と、シャッター回数の確認方法を押さえたうえで、複数店舗の相場を比べるのが基本です。ここは後半の失敗パターンで詳しく触れます。

📊 PEN主要4機種スペック比較(カメラのトリセツ調べ・2026年時点)
項目 PEN E-P7 PEN-F E-PL10 / E-PL9
有効画素数 約2030万画素 約2030万画素 約1605万画素
ファインダー 非搭載 236万ドットEVF内蔵 非搭載
重量 337g(電池込) 約427g 約332g
販売状況 現行(新品) 生産終了(中古) 生産終了(中古)
実勢価格の目安 約7.9万円〜 中古 約11.6〜14.8万円 中古 約7万円台〜

迷ったら「EVFが要るか」で分岐する

4機種を前に迷ったら、判断軸はシンプルです。まず「ファインダー(EVF)を覗いて撮りたいか」で分けます。晴天の屋外で背面液晶が見づらい、しっかり構えて撮りたいなら、EVFを内蔵するPEN-F一択。液晶を見て気軽に撮るスタイルなら、EVF非搭載のE-P7やE-PLで十分です。

次に画素数と予算です。最新の2030万画素センサーと5軸手ブレ補正が欲しければ新品のE-P7、価格最優先なら中古のE-PL10/E-PL9(1605万画素)という並びになります。この2軸で考えると、後述する個別スペックの比較も頭に入りやすくなります。ミラーレス自体が初めてで基礎から知りたい人は、こちらの入門ガイドも合わせて読むと選びやすくなります。

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とにかく迷わず新品1台なら「PEN E-P7」。ファインダーで覗いて撮りたいなら中古の「PEN-F」。予算を最優先で抑えるなら中古の「E-PL10/E-PL9」。この3分岐でほぼ決まります。

PEN E-P7を選ぶ理由|約8万円で2030万画素+5軸手ブレ補正

PEN E-P7を選ぶ理由|約8万円で2030万画素+5軸手ブレ補正の解説画像

ここからは現行機のPEN E-P7を掘り下げます。「新品で買える唯一のPEN」という消去法だけでなく、約8万円という価格に対して中身がしっかり詰まっているのが選ばれる理由です。まずは全体像をスペックカードで確認しましょう。

📋 PEN E-P7 スペックカード(2026年時点)
センサー 4/3型 Live MOS(17.4×13.0mm)
有効画素数 約2030万画素
手ブレ補正 ボディ内5軸・最大4.5段
連写 約8.7コマ/秒(電子シャッター時 約15コマ/秒)
動画 4K(3840×2160)30p/25p/24p
重量 337g(電池込)/289g(本体のみ)
実勢価格 ボディ 約78,980円/ダブルズームキット 約96,384円

2030万画素+TruePic VIII|JPEG撮って出しの色が魅力

E-P7は有効約2030万画素のLive MOSセンサーと画像処理エンジン「TruePic VIII」を搭載します。マイクロフォーサーズ機として画素数は上位クラスで、A3プリントやトリミングにも耐える解像感です。オリンパス系が長年評価されてきたのが、鮮やかで転びにくいJPEGの色作り。RAW現像をしなくても撮って出しで気持ちよく仕上がるため、パソコンでの後処理を避けたい人に向きます。

使用シーンとしては、旅行先の風景や食事、街スナップのように「その場で撮って、そのままSNSに上げたい」用途にはまります。注意点は、センサーサイズ由来で暗所のノイズ耐性はフルサイズに及ばないこと。ISO3200程度までを常用域と考え、暗い室内や夜景では手ブレ補正と明るいレンズで稼ぐ発想が必要です。詳しい情報はメーカー公式のスペックページ(OM SYSTEM公式)で確認できます。

4.5段の5軸手ブレ補正|夜スナップも手持ちでいける

E-P7の実用面での主役は、ボディ内5軸手ブレ補正(最大4.5段)です。これはレンズ側に手ブレ補正がない単焦点を付けても効くのが利点で、シャッタースピードを4段分ほど遅くしても手持ちで止めやすくなります。理屈のうえでは1/60秒が必要な場面でも1/4秒前後まで粘れる計算で、三脚を持たない旅行スナップで効いてきます。

比較として、手ブレ補正を持たないエントリー一眼だと、暗所ではISOを上げてノイズと引き換えにするしかありません。E-P7なら感度を上げずにスローシャッターで乗り切れるため、夕暮れや室内の描写がクリーンに保てます。ただし手ブレ補正は「被写体ブレ」には効かない点に注意。動く子どもや料理を運ぶ手元は、結局シャッタースピードを上げる必要があります。

プロファイルコントロールで色を作り込む

E-P7から搭載された「プロファイルコントロール」は、フロントダイヤルで彩度やコントラストの調整、リアダイヤルで色ごとの濃淡を、撮影前にダイヤル操作で追い込める機能です。フィルムのような色や、彩度を落とした落ち着いたトーンを、後処理なしで作れるのが強み。アートフィルターと合わせれば、パソコンを開かずに「自分の色」を出せます。

この機能が活きるのは、レタッチに時間をかけたくないけれど無個性な写真では物足りない、という層です。一方で、細かく追い込みたい人にはRAW現像のほうが自由度は高いのも事実。プロファイルコントロールはあくまで「撮影時に完結させる」ための機能と割り切ると使い方が定まります。

EVF非搭載という割り切り|ここは要注意

E-P7を選ぶ前に必ず確認したいのが、電子ビューファインダー(EVF)を搭載していない点です。撮影は3.0型・約104万ドットのチルト式液晶(上80度・下180度可動)を見て行います。晴天の屋外では液晶が見えづらくなる場面があり、ファインダーを覗いてしっかり構える撮り方が好きな人には物足りません。

下方向に180度チルトする液晶は自撮りやVlogに便利な一方、EVFが欲しいなら候補はPEN-Fに移ります。ここは好みが分かれる最大のポイントなので、店頭で一度背面液晶の見え方を確かめてから決めるのがおすすめです。

⚠️ 購入前にチェック

PEN E-P7はEVF非搭載です。晴天の屋外で液晶が見づらい、ファインダーを覗いて撮りたい人は、EVF内蔵のPEN-F(中古)を検討してください。また外付けEVFにも非対応のため、後付けでの追加もできません。

おしゃれさで選ぶなら中古のPEN-F|EVF内蔵の別格モデル

「見た目に一目惚れした」「所有すること自体を楽しみたい」——そんな理由でPENを選ぶなら、中古のPEN-Fが本命になります。2016年発売の生産終了機ですが、今なお指名買いされる理由があります。

クラシックな真鍮調ボディ|所有欲を満たす1台

PEN-Fは、フィルム時代のハーフサイズカメラ「PEN-F」の名を受け継いだデジタル機で、金属外装のクラシックな佇まいが最大の魅力です。前面のクリエイティブダイヤルで、モノクロやカラーのプロファイルを直感的に切り替えられる操作系も他機にない個性。重量は約427gとE-P7より重いものの、その重さが逆に高級感と構えやすさにつながっています。

使用シーンは、スナップや旅行で「撮る所作そのものを楽しみたい」層にはまります。注意点は、生産終了機ゆえに新品保証がなく、修理対応も年々厳しくなること。長く使うなら、購入時点の状態と、保証を付けられる中古ショップかどうかを重視しましょう。

236万ドットEVF内蔵|晴天でも構図が見える

PEN-F最大の実用的アドバンテージが、約236万ドットの電子ビューファインダーを内蔵していること。E-P7やE-PLシリーズが背面液晶のみなのに対し、PEN-Fは覗いて構図を追い込めます。晴天の屋外や、脇を締めて手ブレを抑えたい望遠撮影で効いてくる装備です。有効画素数はE-P7と同じ約2030万画素で、写りの素性も上位機にふさわしいものがあります。

比較すると、EVFの有無は「屋外での撮りやすさ」に直結します。液晶が見えずに勘で構図を決めた経験がある人なら、この一点だけでPEN-Fを選ぶ価値があります。ただしEVFぶんボディは厚く重くなるため、ポケットに滑り込ませる携帯性ではE-P7に譲ります。

中古価格が上がり続ける唯一のオリンパス機|買い方に注意

PEN-Fは、オリンパス機の中でも珍しく中古価格が下がらず、むしろ上昇傾向にある人気モデルです。2026年時点の中古実勢は約115,900〜148,000円と、現行のE-P7新品より高いことも珍しくありません。人気ゆえに「相場より高い個体」もそのまま流通してしまう点が、最初の失敗ポイントになります。

【失敗パターン1】相場を調べずに、店頭やフリマで見つけたPEN-Fを勢いで購入し、後から数万円高かったと気づくケースです。対策はシンプルで、価格比較サイトで中古相場のレンジ(下限〜上限)を先に把握し、複数店舗を横断してから決めること。人気機ほど相場感を持って臨むことが、余計な出費を防ぐ最大の防御になります。

📷 おすすめポイント

PEN-Fは「見た目と所有欲」「EVFで覗いて撮りたい」の2点が刺さる人向け。写りはE-P7と同じ2030万画素で妥協はありません。ただし中古相場はE-P7新品より高くなりがち。相場を調べてから、保証付きの中古ショップで買うのが安全です。

予算を抑えるなら中古のE-PL10/E-PL9|7万円台で始めるPEN

予算を抑えるなら中古のE-PL10/E-PL9|7万円台で始めるPENの解説画像

「PENの見た目と軽さが好き。でも予算はできるだけ抑えたい」という人には、中古のE-PLシリーズが答えになります。エントリー向けだけあって、レンズ2本付きでも中古7万円台から狙えるのが魅力です。

E-PL10ダブルズームキットが中古7万円台

E-PL10は有効約1605万画素のマイクロフォーサーズ機で、重量は約332gとPENの中でも軽量。生産終了機ですが、標準ズームと望遠ズームが付く「EZダブルズームキット」の中古が約70,000〜76,400円(2026年時点)で流通しています。広角から望遠までカバーするレンズ2本がこの価格で揃うのは、これから始める人にとって効率的なスタート地点です。

使用シーンは、旅行や日常記録、子どもの発表会程度の望遠までを1台でこなしたいライトユーザー向け。注意点は、EVF非搭載で背面液晶のみなこと、そして生産終了機ゆえバッテリーやアクセサリーの新品在庫が細っていることです。予備バッテリーは購入時に一緒に確保しておくと安心です。

E-PL9との差はほぼ操作系だけ|安い方でいい理由

ここで一つ、意外と知られていない事実を。E-PL10とE-PL9は、センサーもプロセッサーも共通で、画質そのものはほぼ同じです。主な違いは電子シャッターの制限が外れて絞り優先・シャッター優先でも静音撮影が使えるようになった点など、操作面の小改良にとどまります。つまり画質最優先なら、より安い中古のE-PL9を選んでも実写の差はほとんど感じません。

「新しい型番=高性能」と思い込みがちですが、E-PLシリーズに関してはその常識が当てはまりません。静音撮影の自由度にこだわらないなら、E-PL9を安く手に入れて、浮いた予算を後述の単焦点レンズに回すほうが写りの満足度は上がります。ここはコスパを重視する人ほど知っておきたい逆張りの選び方です。

1605万画素で足りるのか?の答え

「2030万画素のE-P7に対して、1605万画素で足りるのか」は多くの人が気にする点です。結論から言えば、L判〜A4プリントやSNS用途なら1605万画素で十分。画素数が効いてくるのは大伸ばしプリントや、大きくトリミングして構図を作り直す場面です。一般的な鑑賞サイズでは、画素数より手ブレやピントのほうが仕上がりを左右します。

センサーサイズや画素数が写真にどう影響するのかを数値で理解しておくと、E-PLとE-P7のどちらで妥協できるかの判断がしやすくなります。基礎から押さえたい人は、こちらの解説も参考にしてください。

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Q 中古のE-PLシリーズは、初心者が買っても大丈夫?
A 問題ありません。操作は自動モードが充実しており、スマホからの乗り換えでも扱いやすい機種です。ただし生産終了機なので、保証を付けられる中古ショップを選び、外観とシャッター回数を確認してから購入するのが安心です。フリマアプリの個体は保証がない点に注意してください。

PENに付けたい単焦点2本|キットレンズの次に買うと写りが変わる

PENの実力を引き出す近道は、ボディ選びよりレンズです。キットの標準ズームは便利ですが、開放F値が暗くボケも控えめ。ここに明るい単焦点を1本足すだけで、背景の溶け方も暗所の強さもはっきり変わります。PENユーザーが最初に検討したい2本を紹介します。

M.ZUIKO 45mm F1.8|約2.4万円で背景がとろける

最初の1本として鉄板なのが、M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8です。35mm判換算で90mm相当の中望遠で、開放F1.8の明るさと約116gの軽さを両立。実勢価格は約24,000〜26,000円(2026年時点)と、写りに対して手が届きやすい価格です。開放で撮ると背景が大きくボケ、人物やテーブルフォトが一気に立体的になります。

使用シーンはポートレートや、花・小物のクローズアップ。E-P7やE-PLの手ブレ補正と組み合わせれば、室内でも感度を抑えて撮れます。注意点は換算90mmとやや長めの画角で、狭い室内では被写体から距離が取りにくいこと。1〜2歩下がれる環境で真価を発揮するレンズです。

M.ZUIKO 17mm F1.8 II|スナップの定番34mm

街歩きやスナップの常用レンズには、M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 IIがはまります。35mm判換算34mm相当と、目で見た範囲に近い自然な画角で、全長37.6mm・質量112gと小型。2025年3月発売のII型は防塵防滴に対応し、実勢価格は約5万円前後(2026年時点、時期により変動)です。PENの薄型ボディに付けても懐に収まるバランスの良さが持ち味です。

使用シーンは旅行スナップや日常記録、テーブル込みの飲食シーンなど。45mmが「寄って撮る」レンズなら、17mmは「その場の空気ごと写す」レンズです。注意点は、II型は旧型より価格が上がっている点。予算を抑えたいなら中古の初代17mm F1.8も選択肢に入りますが、防塵防滴を重視するならII型を選ぶ価値があります。

レンズ選びの最重要ポイント|マウントを間違えない

PEN用レンズを買うとき、絶対に外せないのが「マウント」の確認です。PENが使えるのはマイクロフォーサーズ規格のレンズのみ。見た目が似ていても、フォーサーズ(旧規格)やソニーEマウントなど別規格のレンズは装着できません。

【失敗パターン2】ネット通販で価格だけ見てレンズを買い、届いてから「マウントが合わず付かない」と気づくケースです。特に中古レンズは規格表記が分かりにくいことがあります。対策は、商品ページで「マイクロフォーサーズ」または「M.ZUIKO」の表記を必ず確認すること。少しでも不安なら、店員に「PENに付きますか」と確認するのが確実です。

📖 用語チェック

マウント=カメラ本体とレンズをつなぐ接続規格のこと。PENは「マイクロフォーサーズマウント」。同じオリンパスでも古い「フォーサーズ」レンズはアダプターなしでは使えないため、購入前の規格確認が必須です。

被写体・予算別のPEN選び|あなたに合う1台はこれ

ここまでの情報を、実際の選び方に落とし込みます。「結局どれ?」を、予算と被写体の2軸で整理しました。自分の状況に近いところから読んでください。

予算別|5万円台・8万円・12万円以上で正解が変わる

予算5万円台なら、中古のE-PL9/E-PL10ボディが現実的。レンズ込みでも7万円台からPENを始められます。予算8万円前後なら、新品保証の付くPEN E-P7ボディが本命で、キットレンズを足しても10万円弱に収まります。予算12万円以上でデザインと質感を最優先するなら、中古のPEN-F(約11.6〜14.8万円)が満足度の高い選択です。同じPENでも、予算帯で最適解ははっきり分かれます。

カメラ全体でコスパの良い1台を予算帯から探したい人は、PEN以外の候補も含めて比較しておくと納得感が増します。予算別の狙い目をまとめた記事も参考にしてください。

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被写体別|スナップ・ポートレート・子ども・旅行

被写体でも最適な組み合わせは変わります。街スナップ中心なら、E-P7+17mm F1.8で軽快に。ポートレートや物撮りなら、背景が溶ける45mm F1.8が主役です。動き回る子どもには、電子シャッターで最大約15コマ/秒の連写が使えるE-P7が有利。旅行なら、標準+望遠をカバーするダブルズームキットが1台で完結します。下の早見表で自分の被写体を確認してみてください。

🎯 シーン別おすすめ(カメラのトリセツ調べ・2026年時点)
撮影シーン おすすめの組み合わせ 予算目安
街スナップ E-P7+17mm F1.8 II 約13万円
ポートレート E-P7+45mm F1.8 約10万円
子ども・運動会 E-P7 ダブルズームキット 約9.6万円
とにかく安く始める 中古E-PL9/E-PL10 Wズーム 約7万円台
デザイン・所有欲 中古PEN-F+単焦点 約14万円〜

こんな人はPENより他を選んだほうがいい

正直にお伝えすると、PENが最適でない人もいます。まず、暗い場所での高感度画質や大きなボケを最優先する人。センサーが小さいPENより、APS-Cやフルサイズ機のほうが満足度は高くなります。次に、スポーツや野鳥など超望遠で動体を追い続ける人。PENのグリップの浅さと重いレンズは相性が良くありません。

逆に「軽くておしゃれで、毎日持ち出せる1台が欲しい」「スナップと旅行が主戦場」という人には、PENは強い候補です。自分の使い方が前者に近いなら他系統を、後者に近いならPENを、と切り分けて考えるのが後悔しない選び方です。

まとめ|オリンパスのPENは「軽さとデザイン」で選ぶ1台

オリンパス(現OM SYSTEM)のPENは、性能競争ではなく「毎日持ち歩ける軽さとデザイン」で選ぶミラーレスです。2026年時点で新品として買えるのは実質PEN E-P7の1機種。あとは中古で名機PEN-Fや、価格を抑えたE-PL10/E-PL9を狙う、という整理さえできれば選択は迷いません。最後に要点をまとめます。

  • 新品で買えるPENはPEN E-P7の1機種(ボディ実勢 約78,980円/2026年時点)
  • E-P7は有効約2030万画素・5軸手ブレ補正4.5段・4K30p・重量337g。ただしEVF非搭載
  • EVFで覗いて撮りたい・デザイン重視なら中古のPEN-F(2030万画素・中古 約11.6〜14.8万円)
  • 予算最優先なら中古E-PL10/E-PL9(1605万画素・Wズーム中古 約7万円台〜)。両者の画質はほぼ同じ
  • 最初の単焦点は45mm F1.8(約2.4万円)か17mm F1.8 II(約5万円前後)が定番
  • レンズは必ず「マイクロフォーサーズ」規格を確認して購入する
  • 中古の人気機PEN-Fは相場が高止まりしがち。複数店舗で相場を比べてから買う

最初の一歩としておすすめなのは、迷ったら新品保証の付くPEN E-P7ダブルズームキット(約9.6万円)から始めること。標準ズームと望遠ズームで日常のほとんどをカバーでき、慣れてきたら45mm F1.8を足せば写りが一段変わります。デザインに一目惚れしたなら、相場を確認したうえで中古のPEN-Fを選ぶのも、長く愛着を持てる良い選択です。まずは自分の予算と被写体を当てはめて、上の早見表から候補を1台に絞ってみてください。

※本記事のスペック・価格は2026年7月時点の情報です。最新の価格・仕様は各メーカー公式サイト・販売店でご確認ください。

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この記事を書いた人

カメラ歴8年、ミラーレス一眼を中心に撮影テクニックやカメラ選びの情報を発信しています。初めてカメラを買う方にもわかりやすい比較記事や、シーン別の撮影のコツなど、「撮ることがもっと楽しくなる」記事を目指しています。

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