FE 24mm F1.4 GMは445gで星まで撮れる|実勢16万円台の大口径広角を徹底検証

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Eマウントの広角単焦点を調べていくと、必ず突き当たるのが「FE 24mm F1.4 GM」です。発売は2018年10月26日と決して新しくはないのに、いまだに星景写真の定番として名前が挙がり続けています。価格.comの満足度は61件のレビューで4.80点(5点満点、2026年8月時点)。それでいて実勢価格は159,800円で、気軽に買える金額ではありません。

結論から言うと、このレンズの価値は「F1.4の明るさ」よりも「445gという質量」にあります。同じ24mm F1.4のシグマ 24mm F1.4 DG DN Artが510g、ソニーの標準ズーム FE 24-70mm F2.8 GM IIが695g。445gという数字は、三脚を担いで山に登る人や、夜通し星を撮る人にとって装備全体の重さを変えます。逆に言えば「明るさだけが欲しい」なら、36,648円のサムヤン AF 24mm F1.8 FEで足りてしまう場面もあります。

この記事では、メーカー公式スペックを一次情報として押さえたうえで、24mmという画角で何が撮れるのか、445gの軽さはどこから来たのか、ライバル5本と並べたときにどこで判断すべきかを、価格と数値だけで整理していきます。

📷 この記事でわかること

・FE 24mm F1.4 GMの全スペックと実勢価格159,800円の内訳
・24mm F1.4だからできること/できないこと(画角84度の実像)
・ライバル5本(シグマ510g・G単162g・20mm F1.8・標準ズーム695g・3.6万円のサムヤン)との数値比較
・星景・風景・スナップのシーン別設定値と、買う前に確認すべき4項目

目次

FE 24mm F1.4 GMは445gで実勢16万円台|まず押さえる4つの数字

FE 24mm F1.4 GMは445gで実勢16万円台|まず押さえる4つの数字の解説画像

スペック表は長いほど読み飛ばされます。ここでは購入判断を左右する数字だけを先に確認しておきます。445g、159,800円、0.24m、67mm。この4つを覚えておけば、あとの比較はすべてこの数字からの引き算・足し算で判断できます。

📋 スペックカード|SONY FE 24mm F1.4 GM(SEL24F14GM)
焦点距離/開放F値 24mm/F1.4(最小絞りF16)
レンズ構成 10群13枚(XA非球面2枚・EDガラス3枚)
画角 84°(35mm判)/61°(APS-C)
絞り羽根 11枚 円形絞り
最短撮影距離/最大撮影倍率 0.24m/0.17倍
フィルター径 67mm
最大径×長さ/質量 75.4×92.4mm/445g
発売日/実勢価格 2018年10月26日/約159,800円(2026年8月時点)

質量445gは同クラス最軽量級|シグマとの65g差が効いてくる場面

FE 24mm F1.4 GMの質量は445gです。ソニーは発売時のプレスリリースでこれを「クラス最軽量」と表現しました。数字で比べると、同じ24mm F1.4を名乗るシグマ 24mm F1.4 DG DN Artは510gで、差は65g。全長も75.4×92.4mm対φ75.7×97.5mmで、GMのほうが5.1mm短く収まります。

65gという差は、単体で持ち比べても正直わかりにくい重さです。効いてくるのは装備全体で考えたとき。フルサイズボディが650g前後、三脚が1.5kg、予備バッテリーとフィルターを足すと総重量は3kgを超えます。ここに広角・標準・望遠と3本のレンズを積むなら、1本あたり65gの差は3本で195gになり、ペットボトル半分ぶんの差が生まれます。星景撮影で登山道を1時間歩く人、旅行で機内持ち込み7kg制限と戦う人ほど、この差は無視できません。

一方で、三脚に据えて風景だけを撮る使い方なら65gの差はほとんど意味を持ちません。むしろシグマは97,980円と約6万円安いので、機動力に価値を置かない人にとってGMの445gはプレミアムを払う理由になりにくい、というのが正直なところです。

実勢159,800円とソニーストア213,400円|5万円超の差はどこから来るのか

FE 24mm F1.4 GMの価格は、見る場所で大きく変わります。ソニーストアの価格は213,400円(税込)、価格.comの最安値は159,800円(税込・2026年8月時点)。その差は53,600円です。発売時の市場推定価格は198,000円+税でしたから、8年近く経って実勢価格が3万円以上こなれた形になります。

この差が生まれるのは、ソニーストアが長期保証や下取りサービスを含んだ直販価格を提示しているためです。3年ワイド保証を付ける前提ならストア価格にも合理性がありますが、保証を求めないなら量販店・通販の実勢価格を基準にするのが現実的です。

中古市場では113,500円〜133,300円が相場です(2026年8月時点の価格.com中古情報)。新品最安との差は約26,000円〜46,000円。単焦点レンズは可動部が少なく、ズームレンズに比べて中古リスクが低いカテゴリーではあります。ただし絞りリングとフォーカスホールドボタンという可動パーツを持つレンズなので、購入時は絞りリングのクリック感とスイッチ類の動作を必ず確認したいところです。保証期間の残りが不明な個体は、修理費を上乗せして考えておくと安全です。

最短撮影距離0.24m・最大撮影倍率0.17倍|「寄れる広角」という側面

見落とされがちですが、このレンズは最短撮影距離0.24m、最大撮影倍率0.17倍まで寄れます。0.24mはセンサー面からの距離なので、レンズ先端から被写体までは実質10cm前後。テーブルの上の料理やコーヒーカップに、フードを外さずに近づける距離感です。

0.17倍という倍率は、被写体を実物の約1/6のサイズでセンサーに写せるという意味になります。マクロレンズの0.5倍や等倍には遠く及びませんが、広角レンズとしては十分に寄れる部類です。参考までに、同じソニーのFE 24mm F2.8 Gも最短0.24m(AF時)で、GMと同等の近接性能を持っています。

寄れる広角の使いどころは、手前の被写体を大きく、背景を広く写す「パースの誇張」です。花を手前に置いて山を背景に入れる、料理を手前に置いて店内の雰囲気ごと写す、といった構図はこの距離があってこそ成立します。注意点は、24mmで0.24mまで寄ると被写体の形が歪むこと。人物の顔をこの距離で撮ると鼻が大きく写るため、人を主役にするときは1.5m以上離すのが基本になります。

フィルター径67mmはFE 20mm F1.8 Gと共通|資産を使い回せる設計

フィルター径は67mmです。この数字が効いてくるのは、2本目・3本目の広角レンズを買うときです。ソニーのFE 20mm F1.8 Gも同じ67mm径なので、PLフィルターやNDフィルターを1枚持っていれば両方で使い回せます。

フィルターは意外に高価です。67mm径のCPL(円偏光)フィルターは1万円台、可変NDなら2万円を超えるものもあります。レンズごとに径が違うと、そのたびに追加投資が発生する構造です。シグマ 24mm F1.4 DG DN Artは72mm径、FE 24mm F2.8 Gは49mm径、サムヤン AF 24mm F1.8 FEは58mm径と、24mmクラスでもバラバラなのが実情です。

すでにEマウントの広角を持っている人は、その径を確認してから選ぶと総額が変わります。67mm径のフィルターを持っているならGMは追加投資ゼロ、72mm径ならシグマのほうが有利、という判断です。注意点として、大きい径から小さい径へはステップダウンリングで変換できますが、逆方向(67mm用フィルターを72mmレンズに使う)はケラレるため不可能です。フィルターは「一番大きい径に合わせて買い、ステップアップリングで小径レンズに流用する」のが定石になります。

「24mmでF1.4」は結局なにが撮れる組み合わせなのか

スペックは押さえたので、次はこの焦点距離と明るさの組み合わせが何を可能にするのかを見ていきます。24mmは広角の入口であり、F1.4は大口径の代表格。この2つが重なると、意外な性格のレンズになります。

📖 用語チェック

画角=レンズが写せる範囲を角度で表した数値。FE 24mm F1.4 GMは35mm判フルサイズで84度、APS-Cセンサーで61度。数字が大きいほど広く写る。
XAレンズ=ソニーが「超高度非球面レンズ」と呼ぶ、表面精度0.01ミクロン台で研磨された非球面レンズ。球面収差を抑えつつレンズ枚数を減らせるため、軽量化と高解像を両立できる。

画角84度は「見た目より少し広い」|35mm・28mmとの体感差

24mmの画角は35mm判で84度です。人間が意識して見ている範囲はおおよそ40〜50度と言われ、これに近いのが50mm前後の標準レンズ。24mmはその倍近くを一度に写し込みます。

実感としては、35mmが「目の前の景色をそのまま切り取る」、28mmが「一歩下がった感じ」、24mmは「意識して広く撮りにいく」画角です。室内なら、35mmで壁際まで下がらないと入らないシーンが、24mmなら部屋の中央から収まります。風景では、稜線から稜線までを1枚に入れられるかどうかの境目がこのあたりです。

使い分けの目安として、旅先のスナップで街並みごと写したい、狭い室内で人と空間を同時に入れたい、星空を広く撮りたいという用途なら24mmが合います。逆に、被写体を1つに絞って撮りたい人には広すぎます。24mmで撮ると余計なものが写り込むため、「何を主役にするか」を決めてからカメラを構える必要があるからです。焦点距離の選び方に迷っている人は、まず標準〜準広角の性格を整理しておくと判断しやすくなります。

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F1.4開放は手持ち撮影の限界を2段引き上げる

F1.4という開放値の意味は、F2.8のレンズと比べて2段ぶん明るいということです。2段は光量にして4倍。同じ明るさの写真を撮るとき、シャッタースピードを4倍速くできるか、ISO感度を1/4に下げられます。

具体的な数字で見ます。夜の街でF2.8・ISO6400・1/30秒が適正だったシーンなら、F1.4に開けることでISO1600・1/30秒、あるいはISO6400・1/125秒が選べます。ISO1600とISO6400ではノイズの量が明確に違い、暗部の階調とディテールの残り方が変わります。手ブレを避けたいなら1/125秒を選ぶ、という判断も可能になります。

24mmという焦点距離は、手ブレ限界の目安となる「1/焦点距離秒」で計算すると1/25秒。広角ゆえにもともとブレにくいので、F1.4の明るさはシャッタースピードよりISO感度の低減に振り向けやすいのが特徴です。注意点として、F1.4開放では被写界深度が浅くなり、2m先の被写体でピントが合う奥行きは数十cm程度になります。集合写真を開放で撮ると後列がボケるため、人数が多い場面ではF4程度まで絞る判断が必要です。

実は24mm F1.4を買う人の多くは「ボケ」ではなく「低ISO」が目的

意外と知られていないのですが、24mm F1.4というレンズは、ボケの大きさを目的に買うと期待外れになりやすい組み合わせです。

理由は焦点距離にあります。ボケの量は「焦点距離が長いほど」「絞りが明るいほど」「被写体に近いほど」大きくなります。24mmは焦点距離が短いため、同じF1.4でも85mm F1.4のような背景の溶け方にはなりません。3m離れた人物をF1.4で撮っても、背景の建物は形が判別できる程度にしかボケません。

ではなぜプロも含めて24mm F1.4が使われるのか。答えは「暗い場所でISOを上げずに済むから」です。星景撮影では、F2.8のレンズでISO6400が必要なシーンが、F1.4ならISO1600で足ります。ノイズが少ないぶん、後処理で階調を持ち上げる余地が生まれます。室内イベントや薄暮の風景も同じ理屈です。つまりこのレンズは「ボケレンズ」ではなく「暗所で画質を守るレンズ」として設計されている、と理解するのが正しい買い方になります。ボケを最優先するなら、同じ予算で85mmクラスの中望遠を検討したほうが満足度は高くなります。

広角こそ最短撮影距離が効く|0.24mで作る誇張パース

24mmで最短0.24mまで寄れることの意味は、「遠近感を極端に強調できる」ことです。広角レンズは近いものを大きく、遠いものを小さく写す性質があり、被写体に近づくほどこの効果が強まります。

たとえば手前30cmに落ち葉を置き、奥に紅葉の林を入れると、落ち葉が主役級の大きさで写り、林が背景として広がる構図になります。同じことを50mmでやろうとすると、落ち葉を同じ大きさに写すには近づく必要があり、今度は背景の林が画角から外れます。この「主役を大きく・背景を広く」を1枚で成立させられるのが広角の近接撮影です。

設定の目安は、F5.6〜F8まで絞ること。F1.4開放で0.24mまで寄ると被写界深度が数cmしかなくなり、手前の被写体すら全体にピントが来ません。手前も奥も見せたい構図では絞るのが基本です。注意点は、寄りすぎるとレンズ自身の影が被写体に落ちること。フードALC-SH154を付けたまま10cm前後まで近づくと、順光では影が入ります。逆光気味の角度を選ぶか、その場面ではフードを外す判断が必要になります。

445gの軽さはどこから来たのか|光学設計と操作系を分解する

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24mm F1.4というスペックで445gに収めるのは、光学設計上そう簡単ではありません。前玉を大きくしなければF1.4は成立せず、収差を抑えようとすればレンズ枚数が増えて重くなるからです。ソニーがどこで重量を削ったのかを見ていきます。

XAレンズ2枚+EDガラス3枚|枚数を減らして軽くする設計

FE 24mm F1.4 GMのレンズ構成は10群13枚です。比較対象として、シグマ 24mm F1.4 DG DN Artは14群17枚。GMのほうが4枚少なく、これが65gの差の主因になっています。

枚数を減らしながら画質を保つ鍵が、XA(超高度非球面)レンズ2枚とEDガラス3枚の配置です。非球面レンズは1枚で複数枚ぶんの収差補正を担えるため、うまく配置できれば全体の枚数を削減できます。ソニーはこの2枚を光路上の要所に置くことで、球面収差とコマ収差を抑えつつ13枚に収めたと公式に説明しています。EDガラスは色収差、つまり明暗の境界に出る色にじみを抑える役割です。

実用面での意味は、F1.4開放から画面中央の解像が使えるレベルにあり、絞らずに撮る前提が成立するということ。開放が使えないF1.4レンズは、実質F2レンズと変わりません。ただし、どんな設計でも開放では周辺光量が落ちます。四隅の明るさを揃えたい風景撮影ではF4〜F5.6まで絞るか、現像時に周辺光量補正をかける前提で考えておくのが現実的です。詳しいレンズ構成はソニー公式の主な仕様ページで確認できます。

DDSSM(ダイレクトドライブSSM)で開放から迷わないAF

AF駆動には、ソニーが「DDSSM(ダイレクトドライブSSM)」と呼ぶ超音波モーターが搭載されています。従来のリング型SSMと違い、フォーカス群を直線的に動かす方式で、大きく重いフォーカスレンズを高速に動かせるのが特徴です。

F1.4の大口径レンズはフォーカス群が重くなりがちで、AFが遅くなる・迷うという弱点を抱えやすい構造です。DDSSMはその重い群を直接動かすことでこの弱点を埋めています。実用上は、F1.4開放で薄い被写界深度を扱うときに、瞳AFが素早く食いついてくれるかどうかが体感を左右します。

動画撮影でもこの駆動方式は効きます。駆動音が静かなため、内蔵マイクで収録してもAF音が乗りにくいのがメリットです。注意点として、AF性能はレンズ単体ではなくボディ側のAFアルゴリズムとの組み合わせで決まります。2018年発売のレンズなので、最新世代のボディと組み合わせたほうが被写体認識の恩恵を受けやすいのは事実です。中古で古いボディと合わせる場合は、期待値を少し下げておくと落差がありません。

絞りリング+クリック切り換えスイッチは動画で効く

鏡筒には絞りリングが備わり、クリック(節度感)のON/OFFを切り替えるスイッチが付いています。静止画ではクリックONにして1/3段ごとの手応えで絞りを決め、動画ではクリックOFFにして無段階で絞りを変える、という使い分けです。

動画でクリックOFFが必要な理由は2つ。ひとつは、クリック音が内蔵マイクに録音されてしまうこと。もうひとつは、段階的に絞りが変わると明るさがカクカク変化して見えることです。クリックOFFなら、日向から日陰に入るシーンで露出をなめらかに追従させられます。

⚠️ よくある失敗①:クリックOFFのまま静止画を撮って露出が動く

動画のためにクリックをOFFにしたまま静止画に戻ると、バッグからの出し入れや手が触れただけで絞りリングが回り、F1.4のつもりがF5.6になっていた、という取り違えが起きます。原因は「スイッチを戻し忘れること」そのもの。対策はシンプルで、動画撮影が終わったらその場でクリックをONに戻すこと、そして撮影開始前にファインダー内のF値表示を必ず1回確認することです。絞りリングを使わない人は、リングを「A」ポジションに固定してボディ側のダイヤルで制御する運用にすると、この失敗自体が起きなくなります。

11枚円形絞りとナノARコーティング|点光源の描かれ方が変わる

絞り羽根は11枚の円形絞りです。この枚数が効いてくるのは、絞ったときの光条(光芒)の出方と、絞り込んだときの玉ボケの形です。

絞り羽根が偶数枚の場合、光条は羽根の枚数と同じ本数に出ます。11枚のような奇数枚では、羽根の枚数の2倍、つまり22本の光条になります。夜景で街灯やイルミネーションをF8〜F11で撮ると、細かく分かれた光条が出る計算です。また円形絞りなので、少し絞った程度なら玉ボケが多角形になりにくく、丸に近い形を保ちます。

逆光耐性を担うのがナノARコーティングです。レンズ表面に微細な構造を作って反射を抑える技術で、太陽を画面に入れたときのゴーストやフレアを軽減します。24mmという広角は、風景撮影で太陽が画角に入りやすい焦点距離なので、この性能は実用に直結します。ただし、どんなコーティングでも強い光源を直接入れればゴーストは発生します。フィルターを重ね付けすると反射面が増えて悪化するため、逆光の風景を撮る日は保護フィルターを外す判断も検討したいところです。

星景・風景・スナップ|シーンごとの設定値と使いこなし

ここからは実際の撮影シーンに落とし込みます。24mm F1.4というレンズがもっとも力を発揮するのは暗所。その代表格である星景から見ていきます。

🎯 シーン別おすすめ設定
撮影シーン 絞り/シャッター/ISO 必要な追加機材
星景(天の川) F1.4〜F2/15〜20秒/ISO1600〜3200 三脚・レリーズ
風景(日中) F5.6〜F8/1/125秒/ISO100 67mm CPLフィルター
夜景スナップ F1.4〜F2.8/1/60秒/ISO800〜1600 なし(手持ち可)
環境ポートレート F1.4〜F2.8/1/250秒/ISO100〜400 なし
動画(Vlog) F2.8/1/50秒/ISO100+ND 67mm 可変NDフィルター

星景はF1.4開放から使えるのか|15秒・ISO3200の考え方

星景で24mm F1.4が選ばれる理由は、露光時間の制約にあります。星は地球の自転で動くため、シャッターを開けすぎると点ではなく線に写ります。焦点距離24mmの場合、星が点に写る限界はおおよそ15〜20秒。この時間内でどれだけ光を集められるかが画質を決めます。

F2.8のレンズで15秒・ISO6400が必要なシーンなら、F1.4なら同じ15秒でISO1600に落とせます。ISO6400とISO1600ではノイズの粒状感が明確に違い、天の川の淡い部分の階調が残るかどうかが変わります。これが「星景ならF1.4」と言われる根拠です。

ただし開放が万能というわけではありません。大口径レンズは開放で画面四隅の星が羽根を広げたような形に伸びる「サジタルコマフレア」が出やすく、これは絞ることで軽減します。F1.4で撮ってISOを下げるか、F2まで絞って四隅の点像を整えるかはトレードオフです。天の川の淡さを優先するならF1.4、構図に四隅の星を大きく入れるならF2、という使い分けが実践的な答えになります。夜の撮影全般の基本設定は、こちらで整理しています。

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風景はF5.6〜F8|開放を使わない日のほうが多い

16万円のF1.4レンズを買っても、日中の風景撮影ではF5.6〜F8で撮る日が大半になります。理由は3つあります。

1つ目は被写界深度。手前の草花から奥の山まで全部にピントを合わせたい構図では、F1.4の浅い深度は使えません。2つ目は解像性能。多くのレンズは開放から2〜3段絞ったあたりで画面全体の解像がピークになります。3つ目は周辺光量落ち。開放では四隅が暗くなるため、空の広い風景写真では違和感が出ます。

実践的な手順は、まずF8・ISO100を基準に置き、必要に応じて動かすこと。シャッタースピードが1/60秒を下回るようなら三脚を立てるか、F5.6に開けるか、ISOを400まで上げるかを選びます。24mmは画角が広いぶん手ブレに強いので、1/30秒程度なら手持ちでも成立する場面があります。注意点として、F16まで絞ると回折現象で解像が落ちます。「絞れば絞るほどシャープ」ではなく、F11あたりが実用上の下限と考えておくのが安全です。

環境ポートレートは1.5m以上離す|歪ませない立ち位置

24mmで人を撮るときの答えは「人物を主役にしない」ことです。広角の性質上、被写体に近づくほど中心が膨らんで写るため、顔を大きく入れると鼻や額が強調されます。人物を含めつつ場所の空気を伝える「環境ポートレート」が、この画角に合った撮り方です。

目安の距離は1.5m以上。全身が余裕を持って入り、顔の歪みが目立たなくなる距離です。さらに、人物を画面の中央付近に置くのが重要になります。広角レンズは画面の端に行くほど像が引き伸ばされるため、四隅に人物を配置すると顔や体が横に太って写ります。

設定はF1.4〜F2.8。背景が大きくボケることはありませんが、少し柔らかくなることで人物が浮き上がります。シャッタースピードは1/250秒を基準にすると、人物の動きも止まります。注意点は、広角ゆえに背景に余計なものが入りやすいこと。撮る前にファインダーの四隅を見て、電柱やゴミ箱が入っていないかを確認する習慣をつけると、後処理の手間が減ります。

スナップは445gが効く|ボディ込み約1.1kgという現実

街歩きのスナップでは、性能よりも「持ち出すかどうか」が写真の枚数を決めます。ここで445gという質量が意味を持ちます。

ソニーのフルサイズボディはおおむね600〜700g前後。445gのレンズを付けると総重量は約1.1kgになります。同じ構成でFE 24-70mm F2.8 GM II(695g)を付ければ約1.35kg。250gの差は、1日首から下げて歩いたときの疲労に直結します。

スナップ向きの設定は、F2.8・ISOオート(上限3200)・シャッタースピード優先1/250秒。この組み合わせなら、日中の明るさの変化にカメラが追従してくれて、シャッターチャンスに集中できます。AF-Cとワイドエリアにしておけば、歩きながらの撮影でもピントが来ます。注意点は、24mmの画角に慣れが要ること。ファインダーを覗くと想像より広く写るため、最初は「もう一歩近づく」を意識するとスカスカな写真になりません。

ライバル5本と正面から比べる|どこで判断が分かれるか

ここまで単体で見てきたスペックを、実際の選択肢と並べて比較します。24mmという焦点距離をカバーする方法は、同じ24mm F1.4だけではありません。明るさを落とす、焦点距離をずらす、ズームにする——どの妥協が自分にとって受け入れられるかで答えが変わります。

📊 スペック比較|Eマウント24mm前後の選択肢(カメラのトリセツ調べ・2026年8月時点)
項目 FE 24mm F1.4 GM SIGMA 24mm F1.4 DG DN Art FE 24mm F2.8 G
開放F値 F1.4 F1.4 F2.8
質量 445g 510g 162g
レンズ構成 10群13枚 14群17枚 7群8枚
最短撮影距離 0.24m 0.25m 0.24m(AF)/0.18m(MF)
フィルター径 67mm 72mm 49mm
実勢価格 約159,800円 約97,980円 約75,445円
発売日 2018年10月26日 2022年8月26日 2021年4月23日
項目 FE 20mm F1.8 G SAMYANG AF 24mm F1.8 FE FE 24-70mm F2.8 GM II
開放F値 F1.8 F1.8 F2.8通し
質量 373g 230g 695g
フィルター径 67mm 58mm 82mm
実勢価格 約110,000円 約36,648円 約245,000円
発売日 2020年3月13日 2021年6月25日 2022年6月10日

SIGMA 24mm F1.4 DG DN Art|約6万円安く、65g重い

最大の競合はシグマの24mm F1.4 DG DN Artです。価格.comの最安値は97,980円(2026年8月時点)で、GMとの差は約62,000円。同じ24mm F1.4でこの価格差は無視できません。

スペック上の違いは3点です。質量が510g対445gで65g重い。レンズ構成が14群17枚対10群13枚で4枚多い。フィルター径が72mm対67mmで、フィルターの流用性が異なります。最短撮影距離は25cm対0.24mでほぼ同等、絞り羽根も11枚円形絞りで共通。防塵防滴構造も両者が備えています。

選び分けの基準は明確です。三脚ワークが中心で機動力を重視しないなら、6万円安いシグマの合理性が上回ります。一方、山や旅行に持ち出す、複数レンズを同時に運ぶ、67mm径のフィルター資産があるという条件が揃うならGMです。シグマは発売が2022年8月26日と新しく、MFLスイッチという独自のフォーカスロック機構も持っています。詳細なレンズ構成はシグマ公式の仕様ページで確認できます。

FE 24mm F2.8 G|162g・75,445円で「2段の明るさ」を捨てる選択

同じソニー純正で同じ24mmながら、FE 24mm F2.8 Gは質量162g、実勢価格75,445円(2026年8月時点)。GMの445gに対して283g軽く、価格は約84,000円安くなります。

捨てるのはF1.4からF2.8への2段ぶんの明るさです。この2段が痛いのは、星景撮影と暗い室内。星景でF2.8だと、GMがISO1600で済むシーンにISO6400が必要になります。逆に言えば、日中の風景・スナップ中心ならF2.8で困る場面はほとんどありません。前述のとおり、風景ではF5.6〜F8まで絞るのが基本だからです。

サイズも大きな違いです。68×45mmという寸法は、フルサイズボディに付けても薄いパンケーキに近い形。フィルター径49mmはフィルター代も安く済みます。最短撮影距離は0.24m(AF時)/0.18m(MF時)でGMと同等以上。「昼間しか撮らない」「軽さが正義」という人にとっては、8万円の差を埋める理由がGM側に見つけにくいのが正直なところです。

FE 20mm F1.8 G|4mmの差が構図を変える、373g・110,000円

焦点距離をずらす選択肢がFE 20mm F1.8 Gです。質量373g、実勢価格110,000円(2026年8月時点)、フィルター径はGMと同じ67mm。最短撮影距離0.19m(AF時)とGMより寄れます。

24mmと20mmの4mmは、数字以上に画角が変わります。24mmが84度に対し、20mmはさらに広い範囲を写します。狭い室内で壁から壁まで入れたい、星空を大きく入れたい、建物を足元から見上げたいという用途では、この4mmが決定打になります。

トレードオフは2つ。開放がF1.8でGMより2/3段暗いこと、そして広すぎて日常のスナップに使いにくいことです。20mmで街を撮ると、被写体の周りに余白が多く入りすぎて散漫な写真になりやすくなります。「星と風景専用でいい」なら20mm、「1本で街も星も」なら24mmという住み分けが実用的です。なお希望小売価格は169,400円(税込)ですが、実勢は110,000円前後まで下がっています。

FE 24-70mm F2.8 GM II|695g・245,000円のズームと比べる意味

「24mmが欲しい」という要求は、標準ズームでも満たせます。FE 24-70mm F2.8 GM IIは質量695g、実勢価格245,000円(2026年8月時点)、フィルター径82mm。24mmから70mmまでを1本でカバーします。

比較の軸は3つです。質量は695g対445gで250g重い。価格は245,000円対159,800円で85,200円高い。明るさはF2.8対F1.4で2段暗い。数字だけを見れば単焦点が有利ですが、ズームは「レンズ交換をしない」という価値を持ちます。旅行で1本しか持てない、砂埃の中でレンズ交換したくないという状況では、この価値がスペック差を上回ります。

判断の目安は、撮る対象が決まっているかどうかです。星景・夜景という明確な目的があるなら24mm F1.4 GM。何を撮るかわからない旅先に持っていく1本なら24-70mm F2.8 GM II。両方を揃えるという選択肢もありますが、その場合は合計1,140g・約40万円になるため、まず自分がどちらの撮影に時間を使っているかを振り返ってから決めるのが現実的です。

FE 24mm F1.4 GMを買う前に確認したい4つのこと

スペックと比較で方向性が見えたら、最後に落とし穴を潰しておきます。ここを確認せずに買うと、届いてから「思っていたのと違う」となりやすいポイントです。

⚠️ 購入前にチェック

・レンズ内手ブレ補正(OSS)は非搭載。ボディ内手ブレ補正のある機種と組み合わせるのが前提
・テレコンバーター(1.4x/2.0x)には非対応
・フィルター径67mm。手持ちのフィルターが49mmや72mmなら買い直しが必要
・発売は2018年10月26日。中古を選ぶ場合は保証残と絞りリングの動作確認を

レンズ内手ブレ補正は非搭載|ボディ側でカバーする前提

FE 24mm F1.4 GMには、レンズ内手ブレ補正(OSS)が搭載されていません。手ブレ対策はボディ内手ブレ補正に依存します。

これが問題になるのは、ボディ内手ブレ補正を持たない機種と組み合わせたときです。24mmという焦点距離は手ブレ限界の目安が1/25秒と広角ゆえに余裕があり、さらにF1.4の明るさでシャッタースピードを稼げるため、実用上は困る場面が少ないのも事実です。それでも、薄暗い室内で1/15秒まで落とすようなシーンでは差が出ます。

動画では話が変わります。歩きながらの撮影では、ボディ内手ブレ補正だけでは揺れを吸収しきれません。24mmは広角なのでブレが目立ちにくい焦点距離ではありますが、Vlog用途を主目的にするならジンバルの併用を前提に予算を組んでおくのが安全です。なお三脚を使う星景・風景撮影では、手ブレ補正の有無はそもそも影響しません。

2018年発売という年式をどう読むか

このレンズの発売日は2018年10月26日です。2026年時点で発売から8年近くが経過しており、「古いのでは」という不安は当然出てきます。

レンズはボディと違って世代交代が緩やかなカテゴリーです。センサーやAFプロセッサーのように毎年進化する部品ではなく、光学設計とモーターの性能で決まります。実際、価格.comの満足度は61件のレビューで4.80点(5点満点、2026年8月時点)と高い水準を保ち、現行品として販売が続いています。発売時の市場推定価格198,000円+税から実勢159,800円まで下がっていることを考えると、値ごなれした時期に買えるとも言えます。

一方で注意点もあります。8年の間に、シグマ 24mm F1.4 DG DN Art(2022年8月26日発売)のような新しい選択肢が登場しており、光学設計の新しさという意味では差があります。また、レンズの世代が古いとボディ側の最新機能(高速連写時のAF追従性能など)を引き出しきれない可能性は残ります。最新世代のボディを使っている人ほど、この点は購入前に実機で確認しておく価値があります。

予算36,648円のサムヤン AF 24mm F1.8 FEで足りる人

「24mmで明るいレンズが欲しい」という要求だけなら、SAMYANG AF 24mm F1.8 FEという選択肢があります。価格.comの最安値は36,648円(2026年8月時点)で、GMの約1/4以下。質量230gと軽量で、フィルター径は58mmです。

開放F1.8はGMのF1.4より2/3段暗い計算ですが、星景撮影用のアストロフォーカス機能を搭載しており、無限遠へのピント合わせに迷いにくい設計になっています。発売日は2021年6月25日と、GMより新しいレンズです。

この価格差をどう考えるか。星景を年に数回撮るだけ、まず24mmという画角が自分に合うか試したい、という段階なら36,648円から始めるのは合理的な判断です。GMとの差が出るのは、開放での画面周辺の描写、AFの速度と精度、防塵防滴を含めた作りの堅牢さといった部分。撮影頻度が上がるほどこの差が効いてきますが、最初の1本として12万円の差を払う理由が見つからないなら、安いほうから始めて不満が出た時点で買い替えるほうが結果的に無駄がありません。

中古113,500円〜という選択肢とリスク

中古市場では113,500円〜133,300円が相場です(2026年8月時点の価格.com中古情報)。新品最安159,800円との差は26,500円〜46,300円になります。

単焦点レンズはズームレンズに比べて可動部が少なく、中古リスクが相対的に低いカテゴリーです。それでもFE 24mm F1.4 GMには、絞りリング、クリック切り換えスイッチ、フォーカスホールドボタン、AF/MFスイッチという可動パーツがあります。購入時はこれらすべてを動かして、引っかかりや反応の鈍さがないかを確認したいところです。

Q 中古レンズで必ず確認すべきポイントは?
A 前玉・後玉のキズとコーティングの状態、レンズ内部のカビ・クモリ、絞り羽根の動作、マウント部のガタつき、そしてAFの動作音の5点です。加えて、店舗保証が何か月付くかを必ず確認してください。GMレンズは修理費も高額になりやすいため、保証なしの個体と半年保証付きの個体で1万円の差があるなら、保証付きを選ぶほうが期待値は高くなります。フードALC-SH154が欠品していないかも忘れずに。単体で買うと数千円の出費になります。

買ったあとに効いてくる周辺機材と保管の考え方

レンズ本体だけで撮影が完結することはほとんどありません。67mm径という前提で、何を追加すべきかを整理します。

67mm径のフィルターは何を優先して買うべきか

67mm径で最初に買うべきはCPL(円偏光)フィルターです。空の青を濃くする、水面やガラスの反射を抑える、葉の照りを取るという効果があり、後処理では再現できない種類の変化を作れます。風景で24mmを使うなら投資対効果が高い1枚です。

次点がNDフィルター。日中に絞りを開けたい、あるいは動画で1/50秒を維持したいときに光量を落とします。動画中心なら可変ND、静止画で滝や川を撮るなら固定ND(ND8・ND64あたり)という選び分けになります。前述のとおり、FE 20mm F1.8 Gも67mm径なので、この2本を持つ人はフィルターを共用できます。

保護フィルターについては意見が分かれます。前玉を守れる一方で、反射面が増えることで逆光時のゴーストが増える可能性があります。フードALC-SH154が付属しているので、日常の保護はフードで代用し、砂浜や雪山など前玉が汚れやすい環境でのみ保護フィルターを付ける、という運用も合理的です。フィルターの種類ごとの効果と段数は、こちらで整理しています。

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⚠️ よくある失敗②:厚枠フィルターを重ね付けして四隅がケラレる

24mmという広角で起きやすいのが、保護フィルターの上にCPLを重ねて画面四隅が黒く欠ける現象です。原因は、フィルター枠の厚みが画角84度の光路に入り込むこと。対策は3つあります。(1)フィルターを重ね付けしない、(2)購入時に「薄枠」「スリム」と明記された製品を選ぶ、(3)買ったら必ず空を撮って四隅を確認する。特にPLフィルターは回転機構があるぶん枠が厚くなりがちなので、24mm以下の広角で使う前提なら薄枠タイプを選んでください。ケラレは撮影後にトリミングで消すしかなく、画素数を捨てることになります。

星景なら三脚とレリーズ|445gでも夜は固定が前提

星景でF1.4・15秒という設定を使う以上、三脚は必須です。445gのレンズとフルサイズボディで総重量約1.1kg。三脚の耐荷重としては3kg以上あれば余裕を持って支えられます。

三脚と合わせて用意したいのがレリーズ(リモートシャッター)です。シャッターボタンを指で押すと、その振動で15秒露光の写真がブレます。有線・無線のレリーズは2,000円台から選べるので、投資額に対する効果は大きい機材です。セルフタイマー2秒で代用することもできますが、複数枚を連続で撮る星景では手間が増えます。

注意点は、三脚使用時にボディ内手ブレ補正をOFFにすること。三脚に固定された状態で補正機構が動くと、かえって微ブレを生む場合があります。また24mmの広角では、三脚を低く構えて手前の地面を大きく入れる構図が作りやすいので、ローアングルに対応するエレベーター機構やセンターポールの反転機能があると表現の幅が広がります。

防塵防滴は「濡らしてよい」ではない|保管まで含めた運用

FE 24mm F1.4 GMは防塵防滴に配慮した設計です。ただしソニーはこれを「防水」とは表現していません。小雨や砂埃の中で使えるという意味であり、水没や豪雨での使用を保証するものではありません。

星景撮影では、夜露でレンズ前面が曇る現象が起きます。これは防塵防滴とは別の問題で、対策はレンズヒーターを巻くことです。曇ったまま撮り続けると、星が滲んだ写真が量産されます。撮影中は定期的に前玉を確認する習慣をつけてください。

撮影後の保管も重要です。湿気の多い環境に放置すると、レンズ内部にカビが発生します。カビは分解清掃が必要になり、GMレンズなら修理費が数万円規模になることもあります。防湿庫の湿度設定は40〜50%が目安。防湿庫が予算的に難しければ、密閉容器+乾燥剤のドライボックスでも十分に機能します。16万円のレンズを守るコストとしては、数千円の投資で済む話です。

まとめ|FE 24mm F1.4 GMは「暗所で画質を守る」ための1本

📷 この記事の結論

FE 24mm F1.4 GMの価値はボケではなく445gと暗所性能にある。星景を撮るなら実勢159,800円は妥当、昼だけなら他の選択肢が有利。

✅ 要点チェック
  • 質量445g:シグマ510gより65g軽い
  • 実勢159,800円:ソニーストアは213,400円
  • 星景の設定:F1.4〜F2/15〜20秒/ISO1600〜3200
  • フィルター67mm:FE 20mm F1.8 Gと共用できる
  • 安く始めるなら:サムヤン36,648円という選択肢
  • 中古相場:113,500〜133,300円、保証残の確認を

ここまで見てきたとおり、FE 24mm F1.4 GMは「24mmでF1.4」という数字以上に、445gという質量と暗所での画質維持に価値があるレンズです。発売は2018年10月26日と新しくはありませんが、10群13枚というレンズ枚数の少ない設計がそのまま軽さにつながり、8年経ってもこのクラスで軽量な部類に入り続けています。

選択を分けるのは「夜に撮るかどうか」です。星景や薄暮の風景でISO感度を1段でも下げたい人にとって、F1.4という開放値は現像時の余裕に直結します。一方、日中の風景・スナップ中心ならF5.6〜F8で撮る日が大半で、そこにF1.4は必要ありません。その場合は162g・75,445円のFE 24mm F2.8 Gのほうが、軽さと価格の両面で理にかなっています。

同じF1.4を安く手に入れるなら、97,980円のシグマ 24mm F1.4 DG DN Artが最有力です。65g重く、フィルター径も72mmと異なりますが、約62,000円の差は無視できません。三脚中心の撮影で機動力を求めないなら、シグマを選ばない理由を探すほうが難しいのが正直なところです。逆に、山や旅行に持ち出す前提で1gでも軽くしたい、67mm径のフィルター資産があるという人にはGMが応えてくれます。

最初の一歩としておすすめしたいのは、いきなり16万円を出す前に、いま持っているズームレンズを24mmに固定して1日撮ってみることです。24mmという画角が自分の撮り方に合うかどうかは、それだけで判断できます。合うと確信できたなら、予算159,800円でGM、97,980円でシグマ、36,648円でサムヤンという3つの入口から、自分の撮影頻度と持ち出す距離に見合ったものを選んでください。

※本記事のスペック・価格は2026年8月時点でメーカー公式サイトおよび価格比較サイトで確認した情報です。価格は変動しますので、購入前に最新情報を各公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

カメラ歴8年、ミラーレス一眼を中心に撮影テクニックやカメラ選びの情報を発信しています。初めてカメラを買う方にもわかりやすい比較記事や、シーン別の撮影のコツなど、「撮ることがもっと楽しくなる」記事を目指しています。

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