富士フイルムのカメラを一覧で比較|現行8機種を13万〜84万円で選ぶ【2026年版】

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「富士フイルムのカメラって種類が多すぎて、結局どれを選べばいいのか分からない」——そう感じている方は少なくありません。X-T5、X-S20、X100VI、GFX100S II……名前を見ても、何がどう違うのか一覧で整理された情報がなかなか見つからないのが実情です。

結論から言うと、富士フイルムの現行カメラは「APS-CのXシリーズ」と「中判ラージフォーマットのGFXシリーズ」の大きく2系統。価格帯は約13万円台から80万円台まで幅広く、フィルムシミュレーションによる色づくりという共通の武器を持ちます。自分の予算と撮りたい被写体さえ決まれば、選ぶべき1台は驚くほど絞り込めます。

この記事では、2026年時点の富士フイルム現行カメラ8機種を、有効画素数・重量・実勢価格という数値で一覧比較します。系統の違い、モデルごとの得意分野、そして予算・被写体別の選び方まで、この1本で「次に買う富士フイルム機」が見えてくる構成です。

📷 この記事でわかること

・富士フイルムのカメラが「Xシリーズ」と「GFXシリーズ」に分かれる理由
・現行8機種の価格・画素数・重量を並べた一覧比較表
・40MP高画質機・Vlog機・中判機それぞれの選び方
・予算別・被写体別に「あなたに合う1台」を提案

目次

富士フイルムのカメラは2系統で選ぶ|XシリーズとGFXの違い

富士フイルムのカメラは2系統で選ぶ|XシリーズとGFXの違いの解説画像

富士フイルムのカメラを一覧で理解する第一歩は、センサーサイズによる系統分けを押さえることです。現行ラインナップは「APS-CセンサーのXシリーズ」と「中判ラージフォーマットのGFXシリーズ」の2つ。この違いが、画質・サイズ・価格のすべてを決めています。まずはこの土台を数値で整理しましょう。

📖 用語チェック:ラージフォーマット

富士フイルムが「中判」を指して使う呼び名で、35mm判(フルサイズ)より大きいセンサーのこと。GFXシリーズの43.8×32.9mmは、フルサイズ(36×24mm)より対角で約1.7倍大きく、その分だけ階調と情報量に余裕が生まれます。一方でボディ・レンズは大きく高価になります。

APS-CのXシリーズと中判GFXは何が違うのか

XシリーズはAPS-Cサイズ(約23.5×15.7mm)のセンサーを採用し、ボディは355g〜557gと軽量。価格は約13万円台〜38万円台に収まります。対するGFXシリーズは中判ラージフォーマット(43.8×32.9mm、35mm判の約1.7倍)を搭載し、GFX100S IIで有効約1億200万画素という桁違いの解像力を持ちます。センサー面積は約1.7倍差ですが、価格はGFX100S IIが約84.7万円と、Xシリーズ最上位の倍以上。日常のスナップや旅行ならXシリーズで十分で、大判プリントや商業撮影の解像力が要る人だけがGFXを検討する、という住み分けです。センサーの大きさが画質・価格・重量にどう効くかは、下の記事で数値ごとに解説しています。

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フィルムシミュレーションという富士フイルムだけの武器

富士フイルムを選ぶ最大の理由が、全20種類のフィルムシミュレーションです。これは同社が写真フィルム時代に培った色再現を、撮影時のプリセットとして搭載したもの。定番のPROVIA、鮮やかなVelvia、階調豊かなCLASSIC CHROMEに加え、2023年のGFX100 IIから登場した最新の「REALA ACE」は、見た目に近い忠実な色再現とメリハリのある階調が特徴です。REALA ACEはファームウェア更新でX-T5などの既存機にも配信されました。他社なら現像ソフトで作り込む「色」を、撮って出しのJPEGで得られるのが強み。ただし色を後から大きく変えたい場合はRAWで撮る必要があり、フィルムシミュレーション頼みだと軌道修正が効きにくい点は理解しておきましょう。富士フイルム公式のフィルムシミュレーション解説で全種の作例を確認できます。

レトロなデザインと操作ダイヤルが支持される理由

富士フイルム機のもう一つの個性が、クラシックカメラを思わせる外観と物理ダイヤルです。X-T5やX-E5、X100VIはシャッタースピードや露出補正を独立ダイヤルで直接操作でき、電源を入れる前から設定を把握できます。これはメニューを潜らずに撮影に集中したい人に向いた設計です。一方で、ダイヤルが多いぶん最初は操作を覚える手間があり、オート中心で使いたい初心者にはX-S20やX-M5のような現代的なモードダイヤル機のほうが馴染みやすい面もあります。見た目の好みと操作スタイルは、スペック以上に満足度を左右する要素です。国内他メーカーとの個性の違いは、次の記事で一覧比較しています。

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【一覧比較表】富士フイルム現行カメラ8機種の価格とスペック

系統の違いが分かったところで、現行の主要8機種を一覧表で並べてみましょう。価格・有効画素数・重量・センサー種別を横並びにすると、各モデルのポジションが一目で見えてきます。すべて2026年時点のフジフイルムモール価格をベースにしています。

📊 富士フイルム現行カメラ8機種 一覧比較(カメラのトリセツ調べ/2026年時点)
機種 有効画素数 重量 実勢価格(ボディ)
X-M5 約2610万 約355g 約136,400円
X-E5 約4020万 約445g 約246,400円※
X-S20 約2610万 約491g 約192,500円
X-T50 約4020万 約438g 約246,400円
X100VI 約4020万 約521g 約281,600円
X-T5 約4020万 約557g 約298,100円
X-H2S 約2610万(積層) 約660g 約383,900円
GFX100S II 約1億200万 約883g 約847,000円

※X-E5はフジフイルムモール価格。市場実勢は約18万円台の場面もあります。

価格帯で見ると3つのグループに分かれる

一覧を価格で整理すると、狙いどころがはっきりします。10万円台前半のX-M5(約13.6万円)は入門・Vlog層向けの最軽量機。18万〜30万円台のX-S20・X-T50・X100VI・X-T5・X-E5は「趣味として本格的に写真を撮る」中核ゾーンで、選択肢が最も厚い価格帯です。そして38万円のX-H2Sはプロ用途の高速機、84.7万円のGFX100S IIは中判の別世界。まずは自分の予算がどのグループに入るかを決めれば、比較すべき機種は2〜3台に絞れます。注意点として、レンズキットを選ぶと本体価格に2〜5万円ほど上乗せされるため、総額で予算を組むのが失敗しないコツです。

重量で選ぶなら355gのX-M5が最軽量

持ち歩きやすさを最優先するなら重量差は無視できません。8機種のうち最軽量はX-M5の約355gで、Xシリーズ全体でも最も軽いモデルです。X-T50の約438g、X-E5の約445gも軽量級で、旅行やスナップの相棒に向きます。一方、フラッグシップのX-H2Sは約660g、中判のGFX100S IIは約883gと、レンズを付ければ1kgを超える構成に。手ブレ補正や高速連写など機能が増えるほど重くなる関係にあり、「軽さ」と「機能」はトレードオフです。毎日持ち出したいのか、撮影目的で気合を入れて持ち出すのかで、許容できる重さは変わってきます。

センサー世代の違いは画素数に表れる

富士フイルムの現行APS-C機には、大きく2つのセンサー世代が混在しています。約4020万画素の「X-Trans CMOS 5 HR」を積むX-T5・X-T50・X100VI・X-E5が最新の高解像度組。一方、約2610万画素の「X-Trans CMOS 4」を積むX-S20・X-M5は、解像力より扱いやすさと動画性能を重視した構成です。X-H2Sだけは約2610万画素でも「積層型 X-Trans CMOS 5 HS」という高速読み出し専用センサーを採用し、連写・動画のスピードに全振りしています。画素数が多いほど良いわけではなく、大きくトリミングや大判プリントをしないなら2610万画素でも十分実用的です。

4020万画素の高画質モデル|X-T5とX-E5はどう違う

4020万画素の高画質モデル|X-T5とX-E5はどう違うの解説画像

「画質で選びたい」人がまず候補にするのが、4020万画素センサーを積むX-T5とX-E5です。同じセンサーとエンジンながら、ボディ形状と操作性が対照的な2台。それぞれの個性を数値で見ていきましょう。

X-T5は本格派の中核|7.0段手ブレ補正の万能機

X-T5は、有効約4020万画素「X-Trans CMOS 5 HR」と「X-Processor 5」を搭載した、Xシリーズ写真機の中核モデルです。5軸最大7.0段のボディ内手ブレ補正、UHS-II対応のダブルSDスロット、3方向チルト液晶を備え、風景からポートレートまで死角がありません。実勢価格は約29.8万円(2026年時点)。デメリットを挙げるなら、シャッター・ISO・露出補正の3ダイヤル操作は慣れが必要で、動画メインの人にはX-S20のほうが扱いやすい点です。じっくり写真を撮りたい人の「長く使える1台」として完成度が高い構成です。

📋 スペックカード|FUJIFILM X-T5
センサー APS-C / X-Trans CMOS 5 HR
有効画素数 約4020万画素
手ブレ補正 5軸・最大7.0段
重量 約557g
実勢価格 約298,100円(2026年時点)

X-E5は445gのレンジファインダースタイル|2025年の新顔

2025年8月28日発売のX-E5は、X-T5と同じ約4020万画素センサーを、約445gのレンジファインダースタイルボディに収めた新モデルです。ファインダーを覗きながら右手だけでダイヤル操作ができ、フィルムカメラの質感を再現した「クラシックビューモード」を新搭載。手ブレ補正は5軸・最大中央7.0段/周辺6.0段と、この軽さで手ブレ補正を積んできたのが進化点です。X-T5と同じ画質を112g軽いボディで得られるのが魅力ですが、EVFの位置が左肩にあるレンジファインダー型は、一眼スタイルに慣れた人には最初違和感があるかもしれません。街スナップや旅を軽快に撮りたい人向けの1台です。

同じ画質ならボディの好みで選んでいい

X-T5とX-E5は画質面ではほぼ互角です。分ける基準は「撮影スタイル」。ファインダーを中央に構える一眼スタイルで、チルト液晶とダブルSDの安心感が欲しいならX-T5。左肩ファインダーの軽快なスナップスタイルと携帯性を取るならX-E5です。価格はモール基準で近いものの、市場ではX-E5が実勢18万円台に落ちる場面もあり、コスト重視ならX-E5に分があります。

⚠️ 失敗パターン①:マウント違いのレンズを買ってしまう

XシリーズはXマウント、GFXシリーズはGマウントで、両者に互換性はありません。中古で「フジ用」とだけ書かれたレンズを買い、GFX用のGマウントレンズがX-T5に付かなかった——という失敗は珍しくありません。対策は、購入前に必ず「Xマウント」か「Gマウント」かを確認すること。Xシリーズ同士なら全機種でレンズを共用できます。

動画とVlogに強い1台はどれ?X-S20・X-M5・X-H2S

富士フイルムは静止画のイメージが強いですが、動画・Vlog性能でも選択肢が充実しています。入門から本格派まで、性格の異なる3台を比較します。撮影スタイルと予算で選び分けるのがポイントです。

X-S20はバランス型|約800枚の電池持ちとVlogモード

X-S20は、有効約2610万画素「X-Trans CMOS 4」と「X-Processor 5」を組み合わせた、写真も動画もこなすバランス型です。約800枚撮影可能な大容量バッテリー、5軸7.0段手ブレ補正、6.2K/30P 4:2:2 10bitの内部記録に対応し、Vlogモードで自撮り撮影も簡単。バリアングル液晶で自分を映しながら撮れます。実勢価格は約19.25万円。デメリットは2610万画素センサーゆえ、4020万画素機ほどの大伸ばし解像力はない点。ただ日常のVlogやSNS用途では画素数より使い勝手が効くため、最初の「動画も撮れる1台」として手堅い選択です。

X-M5は355gの最軽量Vlog入門機|手ブレ補正は非搭載

X-M5は2024年11月28日発売の入門機で、約355gというXシリーズ最軽量ボディが最大の魅力です。約2610万画素センサーと6.2K/30P動画、全20種のフィルムシミュレーションを約13.6万円で手に入れられるコストパフォーマンスが光ります。正直に伝えておくべき妥協点は、ボディ内手ブレ補正が非搭載であること。歩き撮りの動画では手ブレが出やすいため、電子式手ブレ補正やジンバル、手ブレ補正付きレンズでの対策が前提になります。それでも「軽くて安く、富士の色で撮れる」入門機として、最初の1台に選ぶ人が増えているモデルです。

📋 スペックカード|FUJIFILM X-M5
センサー APS-C / X-Trans CMOS 4
有効画素数 約2610万画素
手ブレ補正 ボディ内補正なし
重量 約355g(Xシリーズ最軽量)
実勢価格 約136,400円(2026年時点)

X-H2Sは40コマ/秒の高速フラッグシップ

本格的な動体・動画撮影を狙うならX-H2Sです。約2610万画素の積層型「X-Trans CMOS 5 HS」は読み出し速度が速く、電子シャッターでブラックアウトフリー最速40コマ/秒の連写を実現。動画も6.2K/30PのOpen Gate記録と4K/120Pのハイスピード撮影に対応し、576万ドット・120fpsの高精細EVFを備えます。実勢価格は約38.39万円。スポーツ・野鳥・報道といった「一瞬を逃せない」撮影のためのプロ機で、その分ボディも約660gと重め。一般的なスナップや旅行用途にはオーバースペックで、価格に見合う使い道があるかを見極めてから選ぶべき1台です。

⚠️ 失敗パターン②:SDカードの速度不足で連写・動画が止まる

X-H2Sの40コマ/秒連写や6.2K動画、X-T5の4020万画素RAW連写は、書き込みが追いつかないとバッファ詰まりでフリーズします。手持ちの古いUHS-Iカードを流用して「連写が数枚で止まる」というのはよくある失敗。対策は、高速連写・高解像度動画を使うならUHS-II対応(できればV60以上)のSDカードを用意すること。カメラ本体の性能を、カードがボトルネックにしてしまわないよう注意が必要です。

撮って出しで完成する2台|X-T50とX100VI

「編集は苦手、撮ったそのままで良い写真にしたい」——そんな人に刺さるのが、フィルムシミュレーションを主役に据えたX-T50とX100VIです。撮って出しJPEGの完成度で選ぶ2台を見ていきます。

📷 おすすめポイント

編集の手間をかけず「撮ったそのまま」を良い写真にしたいなら、フィルムシミュレーションを主役にしたX-T50(約24.64万円)とX100VI(約28.16万円)が有力候補。全20種の色をJPEGで出せるので、RAW現像に時間を割きたくない人に向いています。

X-T50はフィルムシミュレーションダイヤルが主役

X-T50は、有効約4020万画素「X-Trans CMOS 5 HR」を約438gの軽量ボディに積み、天面にフィルムシミュレーションダイヤルを新搭載したモデルです。REALA ACEを含む全20種の色をダイヤルひと回しで切り替えられ、撮影しながら色を遊べるのが最大の個性。5軸7.0段手ブレ補正も備え、実勢価格は約24.64万円。X-T5から3ダイヤルの本格操作を省き、色づくりの楽しさに振った位置づけです。デメリットは、フィルムシミュレーションダイヤルが常に露出するため意図せず色が変わることがある点。色で写真を楽しみたい人の入門〜中級機として魅力的な構成です。

X100VIは23mm F2レンズ一体型の人気モデル

X100VIは、23mm F2単焦点レンズを固定した一体型コンパクト機で、世界的な品薄が続いた人気モデルです。約4020万画素センサーに5軸6.0段手ブレ補正、光学と電子を切り替えられるハイブリッドビューファインダーを約521gに凝縮。レンズ交換ができない代わりに、レンズとボディが最適化された描写と、持ち歩きたくなる所有感が魅力です。実勢価格は約28.16万円。注意点は、35mm判換算35mm相当の画角に固定されるため、望遠や広角が必要な撮影には向かないこと。1本のレンズで街や日常を切り取るスタイルが好きな人にはまる、割り切りの効いた1台です。

【逆張り】実は高い機種ほど良い写真が撮れるわけではない

意外と知られていませんが、富士フイルムのカメラは価格と「良い写真の撮りやすさ」が必ずしも比例しません。撮って出しの色を決めるフィルムシミュレーションは、13.6万円のX-M5にも84.7万円のGFX100S IIにも同じ全20種が入っています。つまり「富士の色」で撮る体験は、入門機でも上位機でもほぼ同じ。高価格機が優れているのは、解像力・連写速度・耐候性・手ブレ補正といった「撮影領域の広さ」であって、SNSや家族写真という多くの人の用途では、10万円台の機種で得られる満足度が上位機と大きく変わらない場面も多いのです。予算を上げる前に「その性能を本当に使う撮影をするか」を自問すると、後悔の少ない選択になります。

中判の世界GFX100S II|1億画素は誰のためのカメラか

Xシリーズとは一線を画すのが、中判ラージフォーマットのGFXシリーズです。その中で最も手が届きやすいGFX100S IIを軸に、1億画素の世界が誰のためのものかを整理します。

GFX100S IIは約883gで持てる中判1億200万画素

GFX100S IIは、有効約1億200万画素の中判センサー「GFX 102MP CMOS II」を、GFXシリーズ最軽量の約883gに収めた2024年6月28日発売のモデルです。センサーは35mm判の約1.7倍(43.8×32.9mm)で、5軸最大8.0段という強力な手ブレ補正、最速7.0コマ/秒の連写、4K/30P動画に対応。実勢価格は約84.7万円。1億画素の解像力は、大判プリントや広告・風景で細部まで描き切る用途で真価を発揮します。デメリットは価格とデータ容量で、1枚のRAWが100MB超になることも珍しくなく、保存・現像環境への投資も必要です。

📋 スペックカード|FUJIFILM GFX100S II
センサー 中判ラージフォーマット / 43.8×32.9mm
有効画素数 約1億200万画素
手ブレ補正 5軸・最大8.0段
重量 約883g(GFX最軽量)
実勢価格 約847,000円(2026年時点)

APS-Cとの実用差はどこに出るか

中判とAPS-Cの差は、センサー面積に由来します。GFX100S IIのセンサーはX-T5の約1.7倍の対角長で、階調の滑らかさ、高感度の余裕、そして等倍で鑑賞したときの情報量に差が出ます。ただし多くの人が見るスマホやWebサイズの画像では、4020万画素のX-T5との違いはほとんど分かりません。差が明確に見えるのは、A2以上の大判プリントや、部分を大きく切り出す商業レタッチの現場です。「大きく使う前提があるか」が、中判を選ぶ意味の分かれ目になります。

GFX100S IIは誰が買うべきカメラか

結論として、GFX100S IIはプロ・ハイアマチュアの中でも「解像力を仕事や作品で使い切る人」向けのカメラです。広告・建築・風景・商品撮影など、細部の情報量が成果物の価値に直結する分野で本領を発揮します。逆に、SNS投稿や家族の記録が中心なら、この解像力とデータ量はむしろ扱いにくさになります。趣味で「いつかは中判」と憧れるのは自然ですが、まずはXシリーズで撮影スタイルを固め、必要性を実感してからでも遅くありません。

被写体・予算別に選ぶ富士フイルムカメラ

ここまでの一覧を踏まえ、最後は「あなたにはどれか」を具体的に絞り込みます。予算と撮りたい被写体という2つの軸で、おすすめの1台を提案します。迷ったらこの章を基準にしてください。

予算別のおすすめ|13万円台から30万円台まで

予算10万円台なら、約13.6万円のX-M5が入門の本命です。軽量で富士の色を楽しめ、動画にも対応します。予算20万円前後なら、動画重視でX-S20(約19.25万円)、色遊びと高画質でX-T50(約24.64万円)、軽快なスナップでX-E5が候補。予算30万円前後で長く使う本格機を選ぶなら、写真機として完成度の高いX-T5(約29.8万円)か、1本勝負のX100VI(約28.16万円)が有力です。プロの動体撮影ならX-H2S(約38.39万円)、解像力を仕事で使うならGFX100S II(約84.7万円)まで視野に入ります。まずは「今出せる上限」を決めるのが近道です。

🎯 被写体別おすすめ富士フイルムカメラ
撮りたいもの おすすめ機種 理由
日常スナップ・旅 X-E5/X100VI 軽量・撮って出しの色
Vlog・動画 X-S20/X-M5 Vlogモード・バリアングル
風景・作品づくり X-T5/GFX100S II 4020万〜1億画素の解像力
スポーツ・野鳥 X-H2S 最速40コマ/秒連写

初心者が最初の1台に選ぶなら

カメラそのものが初めてなら、軽くて安いX-M5か、写真も動画もこなすX-S20が入りやすい選択です。物理ダイヤルで撮影の基本を学びながら色を楽しみたいなら、X-T50も良い出発点になります。富士フイルム以外のメーカーも含めてミラーレス入門機を比較検討したい人は、予算別のおすすめをまとめた次の記事も参考にしてください。

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買う前に確認したいレンズとシステムの考え方

ボディ選びと同じくらい大切なのが、レンズを含めた「システム」で考える視点です。XシリーズはXマウントで統一されているため、最初にX-M5やX-S20を買っても、後からX-T5にステップアップした際にレンズをそのまま使えます。まずは標準ズームか撒き餌の単焦点を1本揃え、撮りたい被写体が固まってきたら望遠や大口径を足していく——この順番なら無駄な出費を抑えられます。X100VIだけはレンズ固定式で拡張できないため、「1本で完結させたい人向け」と割り切って選ぶのが正解です。以下のQ&Aで、よくある疑問も解消しておきましょう。

Q 富士フイルムのカメラで、機種が違ってもレンズは使い回せますか?
A XシリーズはすべてXマウントなので、X-M5・X-S20・X-T5・X-E5・X-H2Sなどの間でレンズを共用できます。ただしGFXシリーズはGマウントで互換性がなく、X100VIはレンズ固定式で交換できません。将来レンズを増やす前提なら、Xマウント機を選んでおくと資産を活かしやすくなります。

まとめ|富士フイルムのカメラは予算と被写体で選べば迷わない

富士フイルムのカメラは一覧で見ると多彩ですが、選び方の軸はシンプルです。まず「APS-CのXシリーズ」か「中判のGFXシリーズ」かを決め、次に予算と撮りたい被写体を当てはめれば、候補は2〜3台まで自然に絞れます。全機種に共通する全20種のフィルムシミュレーションが、価格に関わらず「富士の色」で撮る体験を保証してくれるのも、このブランドの安心できるところです。

この記事の要点を整理します。

  • 現行の中心はAPS-CのXシリーズ(約13.6万〜38.4万円)と中判GFXシリーズ(GFX100S IIで約84.7万円)の2系統
  • 最軽量はX-M5の約355g、最高画質はGFX100S IIの約1億200万画素
  • 高画質でじっくり撮るならX-T5(約4020万画素・557g・約29.8万円)
  • 軽快なスナップならX-E5(約445g)、1本勝負ならX100VI(23mm F2固定)
  • 動画・Vlogは電池持ちのX-S20か最軽量のX-M5、高速連写はX-H2Sの40コマ/秒
  • 色を決めるフィルムシミュレーション全20種は入門機から上位機まで共通
  • XマウントとGマウントは非互換、SDカードはUHS-II対応で連写のつまりを防ぐ

最初の1台に迷ったら、まずは予算10万円台のX-M5か、写真も動画もこなすX-S20から始めてみてください。物理ダイヤルで撮影の基本を覚え、富士の色に慣れてきたら、4020万画素のX-T5やX-E5へステップアップする——この順番なら、無理なく自分に合った富士フイルム機にたどり着けます。予算30万円までで長く使う本命を選ぶなら、写真機として完成度の高いX-T5が堅実な1台です。

※本記事のスペック・価格は2026年7月時点の情報です。最新の価格や仕様は富士フイルム公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

カメラ歴8年、ミラーレス一眼を中心に撮影テクニックやカメラ選びの情報を発信しています。初めてカメラを買う方にもわかりやすい比較記事や、シーン別の撮影のコツなど、「撮ることがもっと楽しくなる」記事を目指しています。

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