「海やプールで思い出を残したいけれど、スマホを水に入れるのは怖い」「シュノーケリングやダイビングで魚をきれいに撮りたい」——水中カメラを探し始めると、防水コンデジからアクションカメラまで種類が多すぎて、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
結論から言うと、水中カメラは「どこまで潜るか(防水深度)」と「写真中心か動画中心か」の2軸で選べば失敗しません。水深15mまでのタフコンパクトなら約2万〜7万円、水深10〜20m対応のアクションカメラなら約5万〜7万円が目安です。専用ケースを足せば水深60mの本格ダイビングにも対応できます。
この記事では、2026年7月時点で実際に買える防水カメラ6機種を、防水深度・画素数・実勢価格の実データで比較します。タフコンパクト2機種、アクションカメラ3機種、2万円台の入門機1機種を、シュノーケリング・ダイビング・子どものプールなどシーン別に「どれを選ぶべきか」まで具体的に解説します。
・水中カメラの3タイプ(タフコンパクト/アクションカメラ/入門機)の違いと選び方
・防水深度10m〜60mの実データで比べる6機種の徹底比較表
・シュノーケリング・ダイビング・プール・釣りなどシーン別のおすすめ機種
・水没を防ぐ使い方と、買い足したいアクセサリー
水中カメラは3タイプで選ぶ|防水深度と使い方で正解が変わる

ひとくちに水中カメラと言っても、大きく「タフコンパクト」「アクションカメラ」「入門コンデジ」の3タイプに分かれます。防水深度と、写真・動画どちらが得意かで役割がはっきり違うので、まずは自分の使い方がどこに当てはまるかを整理しておくと、機種選びが一気にラクになります。
タフコンパクト型は水中でも「写真の質」を残せる
タフコンパクトは、防水・防塵・耐衝撃を1台にまとめた防水デジカメです。OM SYSTEM Tough TG-7は防水15m・耐衝撃2.1m、RICOH(PENTAX)WG-90は防水14m相当と、シュノーケリングやプールなら十分な深さに対応します。1/2.3型センサーに光学ズーム、そして1cm以下まで寄れるマクロが強みで、魚やサンゴ、砂浜の貝殻まで静止画をしっかり残したい人に向いています。実勢価格はTG-7が約55,000円、WG-90が希望小売66,000円(税別)。難点は動画性能で、どちらもフルHD止まりのため、4K動画を主役にしたい人には物足りません。
アクションカメラ型は4K・8K動画とアクティビティに強い
GoPro HERO13 BlackやDJI Osmo Action 5 Pro、Insta360 Ace Pro 2に代表されるアクションカメラは、超広角の映像と手ブレ補正が武器です。ケースなしの防水はHERO13が水深10m、Osmo Action 5 Proが20m、Ace Pro 2が12mで、いずれも専用ダイブケースを足せば水深60mまで対応します。5.3K〜8Kの高解像度動画を撮れる一方、望遠ズームがなく、寄って撮る接写も苦手です。ダイビングやサーフィン、川遊びの「動き」を残したい人向けと考えてください。
入門コンデジ型は2万円台で気軽に水に持ち込める
Kodak PIXPRO WPZ2のような入門機は、防水15m・実勢約22,800円と、価格のハードルが圧倒的に低いのが魅力です。有効約1676万画素でフルHD動画にも対応し、子どもの海水浴やプール遊びで「濡れても壊れて困らない1台」として割り切って使えます。画質やAF速度は上位機に届きませんが、スマホを水没させるリスクを考えれば、遊び用のサブ機として合理的な選択です。
防水等級「IPX8」の意味を知ると選び方がブレない
カタログの「防水15m」「IPX8相当」という表記は、その深さで一定時間の使用に耐えられることを示す規格値です。注意したいのは、これは「静かに沈めた状態」の基準で、飛び込みや急流のように水圧が急にかかる使い方までは保証していない点。表記の深さギリギリで使うのではなく、余裕を持った深度で使うのが長持ちのコツです。
IPX8=防水保護等級の最高ランク。メーカーが定めた条件(水深・時間)で内部に水が入らないことを示す。ただし「どんな使い方でも絶対に浸水しない」という意味ではなく、対応水深や使用時間はメーカー指定の範囲を守る必要がある。
センサーサイズが写真の画質にどう効くのかを先に押さえておくと、1/2.3型と1/1.3型の差も理解しやすくなります。

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6機種スペック比較|防水深度・画素・価格を一覧でチェック
ここからは今回紹介する6機種を、防水深度・センサー・画素数・実勢価格で横並びにします。タイプの違うカメラを同じ表で見ると、「自分の予算と潜る深さで、どこに候補が集まるか」が見えてきます。
まずは一覧表で全体像をつかむ
下の比較表は、各メーカー公式サイトと価格情報をもとにカメラのトリセツで整理したものです(2026年7月時点)。ケースなしの防水深度で並べると、Osmo Action 5 Proの20mが最も深く、TG-7・WPZ2の15mが続きます。価格はWPZ2の約22,800円からHERO13の68,800円まで約3倍の開きがあり、「深さ」と「動画性能」に投資するほど価格が上がる構図です。
| 機種 | 防水深度(ケースなし) | 画素数/動画 | 実勢価格 |
|---|---|---|---|
| OM SYSTEM TG-7 | 15m | 1271万画素/4K | 約55,000円 |
| RICOH WG-90 | 14m相当 | 1600万画素/フルHD | 約72,600円(税込) |
| GoPro HERO13 Black | 10m | 27MP/5.3K60 | 68,800円 |
| DJI Osmo Action 5 Pro | 20m | 40MP/4K120 | 55,000円(税込) |
| Insta360 Ace Pro 2 | 12m | 50MP/8K30 | 約54,800円 |
| Kodak PIXPRO WPZ2 | 15m | 1676万画素/フルHD | 約22,800円 |
防水深度は「3つのグループ」で考えるとわかりやすい
6機種を防水深度で分けると、水深10〜15mの「シュノーケリング・プール向け」、専用ケースで60mまで伸びる「本格ダイビング対応」、そして手軽さ重視の「入門・水遊び用」の3グループに整理できます。HERO13・Osmo Action 5 Pro・Ace Pro 2はケースなしでも10m以上潜れる上、ダイブケースを追加すれば60m級のダイビングにも対応。逆に子どものプールや海水浴が中心なら、水深10mも潜らないので、深度スペックより価格と操作のシンプルさを優先して選んで問題ありません。
価格とセンサーサイズは比例しない
意外に思われますが、価格が高い=センサーが大きい、とは限りません。実勢約22,800円のWPZ2も約55,000円のTG-7も、センサーは同じ1/2.3型です。一方、約54,800円のAce Pro 2やOsmo Action 5 Proは、1/1.3型という一回り大きいセンサーを積み、暗い水中でもノイズを抑えやすいのが強み。「予算が同じなら、センサーサイズで暗所性能を比べる」のが失敗しない見方です。
水中でも写真の質を残す「タフコンパクト」2機種

まずは静止画を重視する人向けのタフコンパクト2機種です。どちらも防水・耐衝撃に加えて強力なマクロを持ち、魚やサンゴ、花や小物の接写まで1台でこなせます。ズームがある分、アクションカメラでは撮れない「寄り」と「引き」の両立ができるのが最大の違いです。
OM SYSTEM Tough TG-7|F2.0とマクロで水中接写に強い1台
結論として、水中で魚や小さな生き物を「作品として」撮りたいならTG-7が第一候補です。防水15m・耐衝撃2.1m・耐荷重100kgf・耐低温-10℃というタフ性能に加え、開放F2.0の明るいレンズと4種類のマクロモード・顕微鏡モードを搭載。1/2.3型裏面照射CMOSと画像処理エンジンTruepic VIIIの組み合わせで、防水コンデジとしては解像感の高い1枚が残せます。有効1271万画素、光学4倍(換算25〜100mm)、重量は電池込み249g。実勢価格は約55,000円(2026年7月時点、直販は82,500円税込)。注意点は動画が4K30pまでで、電子式手ブレ補正のみのため、激しい動きの動画は後述のアクションカメラに軍配が上がります。
| 防水/耐衝撃 | 水深15m / 2.1m落下 |
| センサー/画素 | 1/2.3型裏面照射CMOS / 1271万画素 |
| レンズ/重量 | F2.0・光学4倍(換算25-100mm) / 249g |
| 実勢価格 | 約55,000円(2026年7月時点) |
RICOH(PENTAX)WG-90|リングライト内蔵で暗い水中の接写に強い
WG-90の武器は、レンズ周りに配置された6灯のLEDリングライトです。最短1cmの「1cmマクロモード」と組み合わせれば、フラッシュでは白飛びしがちな至近距離の被写体も、影をつくらず均一に照らして撮れます。防水はIPX8相当(水深14mで連続2時間)、耐衝撃1.6m、耐寒-10℃。有効約1600万画素、1/2.3型裏面照射CMOS、光学5倍とTG-7より望遠に強く、ISO125〜6400に対応します。重量は約194gと軽量。希望小売価格は66,000円(税別、約72,600円税込)。デメリットは動画がフルHD30pまでで、レンズがF3.5〜5.5とやや暗い点。暗所ではリングライトとISOで補う設計と割り切ると使いこなせます。
TG-7とWG-90はどちらを選ぶ?
両者で迷ったら、「画質と明るさのTG-7」「接写ライトと軽さ・望遠のWG-90」で選び分けるのが分かりやすいです。開放F2.0で暗い水中に強く、顕微鏡モードまで備えるTG-7は写真の作り込み派向け。一方WG-90は約194gと55g軽く、リングライトで手軽に接写でき、光学5倍で少し離れた被写体にも寄れます。価格はTG-7が約55,000円、WG-90が約72,600円(税込)で、コスト重視ならTG-7が有利。ただしTG-7は人気で品薄・価格変動が起きやすいため、在庫と実売価格は購入時に必ず確認してください。
動画とアクティビティに強い「アクションカメラ」3機種
ダイビングやサーフィン、川遊びなど「動き」を撮るなら、超広角と強力な手ブレ補正を持つアクションカメラが本命です。ここでは防水性能と動画スペックが異なる3機種を比較します。いずれも小型軽量で、専用ダイブケースを足せば水深60mの本格ダイビングにも対応します。
GoPro HERO13 Black|交換レンズも使える定番の完成度
アクションカメラの定番といえばGoProで、HERO13 Blackはケースなしで水深10mの防水に対応します。5.3K60や4K120の高精細動画、写真27MP、10bit・HDR記録に加え、GPSやWi-Fi 6を搭載。新型Enduroバッテリーは1900mAhで、1080p30なら2.5時間以上の連続撮影が可能です。HERO13から追加されたHB(HERO Black)シリーズの交換レンズに対応し、水中マクロや超広角へ拡張できるのも強みです。重量は約159g。単体価格は68,800円(Creator Editionは103,800円)。今回の6機種で最も高価な点と、望遠が効かず被写体に自分から近づく必要がある点は理解しておきましょう。
DJI Osmo Action 5 Pro|ケースなし水深20mと圧力計が武器
「専用ケースなしでできるだけ深く潜りたい」ならOsmo Action 5 Proが有力です。ケースなしで水深20mと今回のアクションカメラで最も深く、専用ケースで60mまで対応。1/1.3型の大型センサー(ダイナミックレンジ13.5ストップ)で暗い水中でも粘り、4K120や写真約40MPに対応します。圧力計を内蔵し、水深と高度をリアルタイム表示、さらに水に入ると自動で録画を開始・終了する機能はダイビングと相性抜群です。バッテリー最大240分、重量146g。スタンダードコンボが55,000円(税込)、アドベンチャーコンボが69,300円(税込)。GoProに比べアクセサリーのエコシステムがやや小さい点は考慮しておくとよいでしょう。
| 防水(ケースなし/ケース) | 水深20m / 60m |
| センサー/写真 | 1/1.3型CMOS / 約40MP |
| 動画/バッテリー | 4K120 / 最大240分 |
| 実勢価格 | 55,000円(税込・標準) |
Insta360 Ace Pro 2|8K動画とLeicaレンズで画質を攻める
画質を最優先するならAce Pro 2です。8K30の高解像度動画とLeica共同開発レンズ、1/1.3型センサー、デュアルAIチップを搭載し、写真は50MP。動作下限-20℃で雪山でも使え、ケースなしで水深12m、潜水ケースで60mまで対応します。2.5型のフリップ画面で自撮りやローアングルも確認しやすく、実勢価格は約54,800円(2026年7月時点、発売2024年10月)。8Kは編集・保存のデータ量が大きく、対応する高速SDカードとPC・ストレージが必要になる点は、購入前に環境を確認しておきたいところです。
3機種はこう選び分ける
アクションカメラ3台は、「拡張性のHERO13」「潜水深度と自動録画のOsmo Action 5 Pro」「画質のAce Pro 2」で選ぶと迷いません。交換レンズや豊富なマウント類でカスタムしたいならHERO13、ケースなしで深く潜り、ダイビングログ的に使うならOsmo Action 5 Pro、とにかく高解像で残したいならAce Pro 2です。価格はOsmo・Ace Pro 2が約55,000円前後、HERO13が68,800円。深く潜りたい・自動録画が欲しいならOsmo Action 5 Pro、が最も外しにくい選択です。
動画中心で「1台で失敗したくない」なら、ケースなし水深20m・自動録画・4K120のDJI Osmo Action 5 Pro(55,000円税込)がバランス最良。写真の作品性を求めるならタフコンパクトのTG-7と併用するのも手です。
アクションカメラの4K・8K動画をどう活かすかは、動画向けカメラ選びの基礎とあわせて読むと理解が深まります。

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予算2万円台から始める入門機と予算別の考え方

「まずは水中撮影を試したい」「子ども用に壊れても惜しくない1台がほしい」なら、価格を抑えた入門機が正解です。ここでは2万円台のKodak PIXPRO WPZ2を軸に、予算別の考え方を整理します。
Kodak PIXPRO WPZ2|約22,800円で防水15mの割り切り1台
WPZ2は防水15m(IPX8相当)・耐衝撃2m・IP6X防塵を備えながら、実勢約22,800円という価格が最大の魅力です。有効約1676万画素、1/2.3型CMOS、光学4倍、フルHD動画、Wi-Fiに対応し、重量は176g。子どもの海水浴やプール、キャンプの水遊びで「濡らしても割れても財布が痛まない」サブ機として活躍します。発売は2020年7月とやや前のモデルで、AF速度や暗所画質は上位機に届きませんが、日中の浅瀬なら十分実用的。スマホの水没リスクを回避する保険として考えると、コスパは高い1台です。
予算別・失敗しない選び方の目安
予算で候補を絞ると、選択がぐっとシンプルになります。2万円台なら割り切りのWPZ2、5万円台なら写真のTG-7か動画のOsmo Action 5 Pro/Ace Pro 2、7万円前後なら拡張性のHERO13や望遠が効くWG-90が視野に入ります。ポイントは「使うシーンの深さと、写真・動画どちらが主役か」を先に決めること。深さを使わない子どもの水遊びに7万円のアクションカメラは過剰ですし、逆にダイビングで動画を残したいのに2万円機では性能が足りません。
型落ち・中古という選択肢も検討する価値がある
予算を抑えたい場合、現行機だけでなく型落ちや中古も選択肢になります。防水カメラは電子部品の劣化に加え、防水パッキン(Oリング)の経年劣化で浸水リスクが上がるのが注意点。中古を選ぶなら、パッキンの状態や過去の浸水歴が分かる保証付きの店舗を選ぶのが安全です。新品の入門機と中古の上位機が同じ価格帯で並ぶこともあるため、「防水性能の信頼度」を最優先に、無理のない範囲で比較してみてください。
シーン別の選び方|シュノーケリング・ダイビング・プール
同じ水中カメラでも、使うシーンによって最適な1台は変わります。ここでは代表的な4つのシーンごとに、どのタイプ・機種が向くかを具体的に提案します。自分の使い方に近いところから読んでみてください。
| 撮影シーン | おすすめ機種 | 予算目安 |
|---|---|---|
| シュノーケリング | TG-7 / WG-90 | 5〜7万円 |
| 本格ダイビング | Osmo Action 5 Pro+ケース | 6〜8万円 |
| 子ども・プール | Kodak WPZ2 | 2万円台 |
シュノーケリングは「水深15m級のタフコンパクト」が快適
水面近くで魚やサンゴを撮るシュノーケリングなら、防水15m前後のタフコンパクトが最適です。TG-7やWG-90は光学ズームとマクロを備え、少し離れた魚に寄ることも、手元の小さな生き物を接写することもできます。水面付近は光量が豊富なので、開放F2.0のTG-7なら明るくクリアな写真が狙えます。ネックストラップやフロートを付けて、落としても浮くようにしておくと安心です。
本格ダイビングは「ケース対応のアクションカメラ」が本命
水深10mを超える本格ダイビングでは、専用ダイブケースで60mまで対応するアクションカメラが必須級です。中でもOsmo Action 5 Proは、ケースなしでも20mと余裕があり、圧力計と自動録画でダイビング中の操作を最小限にできます。深くなるほど赤い光が失われて青被りするため、水中用のカラーフィルターやライトを併用すると発色が大きく改善します。水温が低い海では、-20℃対応のAce Pro 2も選択肢になります。
子どものプール・海水浴は「安価で頑丈」が正解
子どもと一緒の水遊びでは、深く潜らない代わりに砂や衝撃、突然の水しぶきに強いことが求められます。実勢約22,800円のWPZ2なら、多少雑に扱っても財布へのダメージが小さく、防塵IP6X・耐衝撃2mで砂浜でも安心。子ども自身に持たせて撮らせる使い方もしやすく、家族の「撮る人・撮られる人」が固定されないのもメリットです。ストラップで手首に固定しておけば、水没や紛失のリスクも下げられます。
【失敗パターン①】防水確認を怠って水没させる
もっとも多い失敗が、電池・SDカードのフタが半開きのまま入水して浸水させるケースです。防水カメラはフタのロックが甘いと一瞬で水が入り、多くの場合メーカー保証も効きません。対策はシンプルで、水に入る前に「フタが完全にロックされているか」「パッキンに砂や髪の毛が挟まっていないか」を毎回指差し確認すること。砂浜で開閉しない、真水で使用後に洗う、を習慣にするだけで水没事故は大きく減らせます。
買う前に知っておきたい注意点とアクセサリー
水中カメラを長く使うには、本体選び以上に「使った後のケア」と「落とさない工夫」が効いてきます。ここではメンテナンスと、買い足したいアクセサリー、そして意外と知られていない選び方の視点をまとめます。
使用後の「真水洗い」で寿命が大きく変わる
海水やプールの塩素は、防水パッキンや端子を確実に劣化させます。使用後は真水に10〜30分ほど浸け置きし、ボタンを数回押して隙間の塩分を溶かし出してから、陰干しでしっかり乾燥させるのが基本です。特に塩分は乾くと結晶化してパッキンの密閉性を落とすため、放置は禁物。この一手間があるかないかで、防水性能の持続年数が変わってきます。乾燥後は湿気を避けて保管しましょう。
洗って乾かした後の保管方法は、カビや結露を防ぐうえでも重要です。カメラの正しい保管の考え方はこちらでまとめています。

「久しぶりにカメラを取り出したら、レンズの中に白いモヤモヤが……」——これ、レンズカビの典型的なサインです。カメラやレンズは精密機械であると同時に、湿気に弱いガ…
浮くストラップとフィルターは最優先で買い足す
水中で最初にそろえたいアクセサリーは、フロート付きストラップです。手を離してもカメラが浮くので、深い海やボート上での紛失を防げます。次点は水中用カラーフィルター。水深が増すと写真が青くかぶるため、赤系フィルターで色を補正すると魚やサンゴの発色が自然になります。アクションカメラなら予備バッテリーと高速SDカードも必須級で、特に4K・8K撮影では書き込み速度の速いカードでないと録画が止まることがあります。
【失敗パターン②】SDカード・電池切れで肝心な瞬間を逃す
高画質動画の水中撮影で起きがちなのが、書き込み速度不足のSDカードで録画が停止する、あるいはバッテリー切れで撮れないという失敗です。5.3Kや8Kは1分あたりのデータ量が大きく、UHS対応の高速カードでないと安定しません。対策は、メーカー推奨スペックを満たすSDカードを使い、予備バッテリーを最低1本持つこと。水中では途中でカードや電池を交換しづらいため、入水前に残量と空き容量を必ず確認しておきましょう。
実は「防水スマホケース」より専用機のほうが安い場合もある
意外と知られていませんが、高価なスマホの防水ハウジングを買うくらいなら、2万円台の専用防水カメラを1台持つほうが結果的に安全で安く済むことがあります。スマホは水没すると本体ごと数万円〜十数万円の損失になり、しかも防水ケースの装着ミスで浸水する事故も少なくありません。「大事なスマホを水に近づけない」という発想で割り切れば、WPZ2のような専用機はむしろ合理的な投資と言えます。
・カタログの防水深度は「メーカー指定条件」での値。飛び込みや急流など水圧が急にかかる使い方は想定外
・アクションカメラの60m対応は「専用ダイブケース装着時」。ケースなしの深度と混同しない
・4K・8K撮影は高速SDカードと大容量ストレージが前提。手持ちの環境で扱えるか確認を
まとめ|水中カメラは「潜る深さ」と「写真か動画か」で選ぶ
水中カメラ選びは、「どこまで潜るか」と「写真中心か動画中心か」の2軸で考えれば失敗しません。シュノーケリングやプールなら防水15m級のタフコンパクト、本格ダイビングなら専用ケースで60m対応のアクションカメラ、子どもの水遊びなら2万円台の入門機——というように、使うシーンから逆算するのが最短ルートです。写真の質を残したいならTG-7やWG-90、動きを残したいならOsmo Action 5 ProやHERO13、画質最優先ならAce Pro 2が候補になります。
最初の1台に迷ったら、まずは自分が使う「最大の深さ」を決めてください。水深15mを超えないならタフコンパクトかWPZ2で十分、本格的に潜るならアクションカメラ+ダイブケースへ。予算5〜6万円で1台に絞るなら、写真も動画もバランスよくこなせるOsmo Action 5 Proから検討するのがおすすめです。まずは自分の遊び方に合った深さと予算で、候補を2台まで絞り込むところから始めてみてください。
※各製品のスペック・価格は2026年7月時点の各メーカー公式サイト等の情報に基づきます。最新情報は公式サイトでご確認ください。
参考:OM SYSTEM Tough TG-7 公式/RICOH WG-90 公式仕様/GoPro HERO13 Black 公式/DJI Osmo Action 5 Pro 公式仕様

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