「microSD Express 2TBを買ってSwitch 2にたっぷりゲームを入れたい」「動画用に2TBの高速カードが欲しい」——そう思って検索した方には、まず結論からお伝えします。2026年7月時点で、2TBのmicroSD Expressカードはまだ発売されていません。各メーカーが販売している最大容量は1TB(Lexar PLAY PROの約37,800円)で、2TBは規格上は可能でも製品化されていないのが実情です。
ただ、これは「2TBを諦めるしかない」という話ではありません。今買える1TBの高速カードで足りるケースは多く、どうしても2TB容量が必要なら「速度を諦めて2TBのUHS-Iカードを使う」「1TBを2枚で運用する」といった現実的な代替策があります。Switch 2は最大2TBのmicroSD Expressに対応していますが、それは「2TBのカードが出れば使える」という意味で、現時点で手元に2TBを用意できるわけではないのです。
この記事では、なぜ2TBがまだ出ていないのか、今買える主要4枚のExpressカードを速度と価格で比較し、2TB容量が必要なときの代替策、そして2TBがいつ頃出るのかまで、実勢価格と公式スペックをもとに整理します。読み終わる頃には「今の自分は何を買えばいいか」がはっきりします。
・2TB microSD Expressが「まだ買えない」理由と現状の最大容量
・今買える高速Expressカード主要4枚の速度・価格比較
・2TB容量が今すぐ必要なときの3つの代替策
・2TB/4TBが登場する時期の見通しと選び方
microSD Express 2TBは2026年時点でまだ発売されていない

まず現状を正確に押さえましょう。「microSD Express 2TB」で探しても、実際に購入できる2TBのExpressカードは市場に存在しません。仕様上は作れるのに製品が出ていない、という少し不思議な状態です。ここでは販売中の最大容量、出ない理由、そしてSwitch 2の「対応」の意味を整理します。
販売中の最大容量は1TB|Lexar PLAY PROが唯一の選択肢
2026年7月時点で、microSD Expressの最大容量は1TBです。世界初の1TB microSD Expressとして登場したLexar PLAY PROがそれで、実勢価格は約37,800円(2026年7月時点)。読込最大900MB/s・書込最大600MB/s、PCIe Gen3 x1/NVMe接続で、ビデオスピードクラスはV30です。SanDiskやSamsungのExpressカードは最大でも512GB止まりのため、1TBが欲しいなら現状はLexar一択に近い状況になっています。使用シーンとしては、Switch 2に大量のゲームを保存したい人や、4K動画をまとめて記録したい人向けです。注意点として、1TBは容量あたりの単価が512GB以下より割高になりがちで、512GBを2枚買うほうが総額は安く済むケースもあります。容量と単価のバランスは購入前に電卓で確認しておきたいところです。

「microSD Express 1TBって普通のmicroSDと何が違うの?」「1TBもいるの?」「値段が3万円台って高すぎない?」——Nintendo Sw…
| 製品名 | Lexar PLAY PRO microSDXC Express 1TB |
| 読込/書込速度 | 最大900MB/s / 最大600MB/s |
| 接続・クラス | PCIe Gen3 x1/NVMe・V30/U3/A2 |
| 実勢価格(2026年7月時点) | 約37,800円(1TB)/約19,800円(512GB) |
なぜ2TBが出ないのか|microSDXC規格の「2TB上限」と生産の壁
2TBが出ない理由は大きく2つあります。1つは規格の設計です。現在のmicroSD Expressの多くは「microSDXC Express」で、microSDXCの容量上限がちょうど2TBです。つまり2TBはXC規格の最上限にあたり、製造の難易度が一気に上がる領域なのです。もう1つは物理的な壁で、切手より小さいカードに2TB分のフラッシュメモリを積むには最先端の高密度チップが必要で、歩留まり(良品率)とコストが厳しくなります。実際、1TBですら2025年にようやく登場したばかりで、量産と価格がこなれるには時間がかかります。使用シーンとしては、業務で大量のRAW動画を扱うプロほど2TBを待ち望みますが、供給が追いつくのはもう少し先です。見落としがちな点として、2TBを超える容量は「microSDUC(Ultra Capacity)」という別規格になり、対応機器も限られます。2TBは現行規格の天井であり、簡単には手が届かない容量だと理解しておきましょう。
Switch 2は2TBまで対応|「対応」と「発売済み」はまったく別の話
Nintendo Switch 2は仕様上、最大2TBのmicroSD Expressに対応しています。この「対応」という言葉が誤解のもとで、「2TBのカードを挿せば使える」という意味であって「2TBのカードが売っている」という意味ではありません。前述の通り実際に買えるのは1TBまでなので、Switch 2ユーザーが今用意できる最大容量も1TBが上限です。使用シーンで言えば、Switch 2はゲーム保存に必ずExpress規格のカードが必要で、従来のmicroSDXC(UHS-I)ではゲームデータを保存できません。ここが最大の注意点です。「2TB対応」の文字を見て安価な2TBのUHS-Iカードを買っても、Switch 2のゲーム保存には使えず無駄になります。カードのパッケージに「EX」マークがあるかどうかを必ず確認してください。対応表記と実売品のギャップを理解しておくことが、買い物の失敗を防ぐ第一歩です。
普通のmicroSDと何が違う?速度が最大5倍になる仕組み
そもそもmicroSD Expressが何者なのかを押さえておくと、なぜ高速で、なぜ大容量化が難しいのかが腑に落ちます。ここでは速度の桁違いさ、内部の技術、そして見分け方の3点を解説します。
読込最大985MB/s|従来UHS-Iの約5倍という速度差
microSD Expressの最大の魅力は速度です。規格上の理論最大は約985MB/sで、実売品でも読込880〜900MB/sに達します。これは従来主流だったUHS-Iカードの読込190MB/s前後と比べて約5倍の差です。数値の差は体感に直結し、ゲームのロード時間や大容量ファイルのコピーが目に見えて短くなります。使用シーンとしては、Switch 2のゲーム起動、4K/5K動画の連続記録、高速連写のバッファ書き出しなどで効いてきます。ただし注意点として、この速度は「対応機器で使ったとき」の話です。UHS-Iまでしか対応しないカメラやスマホにExpressカードを挿しても、速度はUHS-Iの上限(104MB/s前後)に制限されます。速いカードを買っても機器側が対応していなければ宝の持ち腐れになる、という点は覚えておきましょう。
従来のmicroSDにPCIe/NVMe(SSDと同じ高速通信の仕組み)を追加した規格。カード裏の追加端子(第2列のピン)で高速通信を行う。パッケージや本体に「EX」の表記があるのが目印。Switch 2はこのExpress規格が必須で、旧来のUHS-Iカードではゲーム保存ができない。
PCIe/NVMeを内蔵|SSDと同じ技術がカードに入った
なぜここまで速いのか。答えはカードの中身にあります。microSD ExpressはPCIe Gen3とNVMeという、パソコンの高速SSDで使われている通信技術をそのまま小さなカードに詰め込んでいます。従来のUHS-Iが1列の端子で通信していたのに対し、Expressは裏面に第2列の端子を追加し、この追加端子でSSD級の通信を実現します。使用シーンで言えば、内蔵SSDに近い速度をリムーバブルなカードで得られるため、ストレージの拡張が手軽になります。競合するUHS-IIカードは端子こそ2列ですが、方式が異なり最大312MB/s止まりで、Expressの900MB/s級には及びません。注意点として、この複雑な構造ゆえにカードの製造コストが上がり、発熱も増えます。だからこそ後述する放熱設計が重要になり、大容量化のハードルも高くなるのです。速さの裏には相応のコストと技術的な難しさがある、と理解しておきましょう。
「EX」マークが目印|Switch 2はExpress必須と覚える
店頭やネットでカードを選ぶとき、Express規格かどうかは「EX」のロゴで見分けます。パッケージや本体に「microSD Express」または「EX」の表記があればExpress対応、なければ従来規格です。この見分けが重要なのは、Switch 2がExpress必須だからです。結論として、Switch 2用に買うなら「EX」表記を確認する、これだけは外せません。使用シーンとしては、Switch 2以外でもExpress対応の一部ハンドヘルドPCや次世代カメラで恩恵がありますが、対応機器はまだ限られます。注意点として、見た目が普通のmicroSDとほぼ同じなので、価格だけで選ぶと誤って非Express品を買いがちです。特に「2TB」で安い商品はほぼすべて非ExpressのUHS-Iカードなので、Switch 2用途では使えません。容量の数字より先に、まず「EX」の有無を確認する習慣をつけましょう。
今買える高速microSD Express主要4枚を速度と価格で比較

2TBが出るのを待つより、今の1TB/512GBで足りるなら早く手に入れたいところです。ここでは現行の主要4枚を、速度・容量・価格の実データで比較します。以下の比較表は各メーカー公式スペックと実売価格をカメラのトリセツが独自にまとめたものです。
| 項目 | Lexar PLAY PRO | SanDisk Express | Samsung P9 |
|---|---|---|---|
| 最大容量 | 1TB | 512GB | 512GB |
| 読込速度 | 最大900MB/s | 最大880MB/s | 最大800MB/s |
| 書込速度 | 最大600MB/s | 最大650MB/s(持続210MB/s) | 非公開 |
| 価格の目安 | 1TB 約37,800円 | 256GB 約6,000〜8,000円台 | 256GB 約79.99ドル |
Lexar PLAY PRO|唯一の1TB、大容量が欲しいならこれ
大容量を最優先するならLexar PLAY PROが第一候補です。理由は明快で、現行で1TBを選べる唯一のmicroSD Expressだからです。読込最大900MB/s・書込最大600MB/sと速度も4枚中トップクラスで、容量ラインナップは256GB/512GB/1TBの3種類。1TBが約37,800円、512GBが約19,800円(いずれも2026年7月時点)です。使用シーンとしては、Switch 2にゲームを何十本も入れっぱなしにしたい人、動画をまとめ録りする人に向きます。注意点として、1TBは絶対額が大きく、容量単価では512GB以下に劣ります。「本当に1TB必要か」を一度見積もってから買うのが賢明です。海外リテール品が流通しているため、購入時は保証やサポートの範囲も確認しておくと安心です。
SanDisk microSD Express|持続書込210MB/sの安定感
速度の安定性を重視するならSanDiskのmicroSD Expressが有力です。読込最大880MB/s・書込最大650MB/sに加え、持続書込が210MB/sを下回らないと公式に明記されているのが強みです。ピーク速度だけでなく、長時間の連続書き込みで速度が落ちにくいことが数値で保証されているわけです。NVMe PCIe 3.1接続で、発熱を抑えるThermAdapt技術を搭載。任天堂ライセンス品もあり、Switch 2との相性は折り紙付きです。容量は128GB/256GB/512GBで、256GBの実勢は約6,000〜8,000円台。使用シーンとしては、4K動画の連続記録や高速連写のように書き込みが続く用途で真価を発揮します。注意点は、最大容量が512GB止まりで1TBがないこと。大容量が欲しい人はLexar、安定書込を求める人はSanDisk、と用途で棲み分けるとよいでしょう。

「Switch 2用に買ったmicroSD Express、どうせなら512GBの大容量にしたいけれど、SanDiskとSamsungとLexarで何が違うの?…
Samsung P9|3年保証と6-Proof、信頼性で選ぶ1枚
耐久性と保証で選ぶならSamsung P9が候補です。読込最大800MB/sで、PCIe Gen3 x1/NVMe 1.3接続。容量は256GB/512GBの2種類で、256GBが約79.99ドル、512GBが約199.99ドル(セール時は256GBが約39ドルまで下がることもあります)。特筆すべきは3年保証と、水・高温・磁気などから守る6-Proof、そして発熱を管理するDynamic Thermal Guardを備える点です。使用シーンとしては、屋外での動画撮影やアクションカメラなど、過酷な環境で使う人に安心感があります。注意点として、書込速度が公式に細かく公表されておらず、また最大容量が512GBのため、1TBは選べません。速度の絶対値ではLexarやSanDiskにわずかに譲りますが、保証と堅牢性のバランスを重視する人には向いた1枚です。
ADATA Premier Extreme|書込700MB/sでコスパを狙う
書き込み速度と価格のバランスを狙うならADATA Premier Extreme(microSDXC SD7.1 Express)が選択肢に入ります。読込最大800MB/s・書込最大700MB/sで、書込速度は4枚の中でも高い部類です。PCIe Gen3 x1接続、U3/C10/V30対応、サイズは32×24×2.1mm・重量2gと標準的。容量は256GB/512GBで、256GBが約2万円、512GBが約4万円が目安です。使用シーンとしては、Switch 2に加えてASUS ROG Allyなどのハンドヘルドやアクションカメラ、ドローンでの使用が想定されています。注意点として、512GBの価格は256GBの約2倍で、容量が増えても単価はさほど下がりません。書込重視の用途で、かつ512GBまでで足りる人に向いた1枚といえます。
2TBが今すぐ必要ならどうする?現実的な3つの代替策
「どうしても2TBの容量が欲しい」という人のために、現行製品でしのぐ方法を3つ提案します。速度を取るか、容量を取るか、運用の手間を取るか——優先順位で答えが変わります。
速度を割り切って「2TBのUHS-Iカード」を選ぶ
とにかく2TBの容量が欲しいだけなら、Express以外の2TB microSDが実際に売られています。代表格がSanDisk Extreme microSDXC 2TBで、読込最大190MB/s(対応リーダーで最大240MB/s)・書込最大130MB/s、U3/V30対応、実勢価格は約269.89ドル(約4万円台)です。結論として、速度はExpressの4〜5分の1になりますが、2TBの大容量を今すぐ手に入れられます。使用シーンとしては、スマホの写真バックアップ、アクションカメラの長時間記録、フルHD〜4K動画の保存などで十分実用的です。ただし最大の注意点として、これはUHS-I規格でExpressではないため、Switch 2のゲーム保存には使えません。あくまで「速度より容量」「Switch 2以外の用途」という条件で成立する選択肢です。用途を取り違えると無駄になるので、購入前に自分の使い道を明確にしましょう。
「2TB対応」の文字だけを見て安価な2TB microSDを購入 → Switch 2ではゲーム保存に使えず失敗、というケースが多発しています。原因は「Switch 2はExpress必須」という前提の見落とし。対策は、パッケージの「EX(microSD Express)」表記を必ず確認すること。2TBで数千円台の商品はまず非Express品だと考えて間違いありません。
1TBを2枚で運用する|総額と差し替えの手間で判断
Express速度を保ったまま容量を稼ぐなら、1TBを2枚使う手があります。Lexar PLAY PRO 1TB(約37,800円)を2枚で計約75,600円、実質2TB相当の運用です。結論として、速度は900MB/s級を維持しつつ大容量を確保できます。使用シーンとしては、ゲーム用と動画用でカードを分ける、旅行ごとに差し替えるといった使い方に向きます。むしろ用途別に分けたほうがデータ管理はしやすいものです。注意点は、物理的な差し替えが必要になること、そしてカードを紛失・破損するリスクが2枚分に増えること。1枚2TBのように「挿しっぱなしで全部入る」わけではありません。差し替えの手間を許容できるか、が判断の分かれ目になります。頻繁に抜き差ししたくない人には向きませんが、データを整理して使いたい人には合理的な方法です。
本体ストレージ+1TBで足りるか計算する
そもそも2TBが本当に必要か、一度計算してみることをおすすめします。Switch 2の本体ストレージは256GBあり、これに1TBのExpressカードを足せば合計約1.25TBです。結論として、多くのユーザーはこれで足ります。ゲーム1本の容量は10〜60GB程度が中心で、1TBあれば人気タイトルを常時20〜50本前後は保存できる計算です。使用シーンとしては、遊ぶタイトルを絞る人、クリアしたゲームは消す人なら1TBで十分回ります。注意点として、大作を何十本も入れっぱなしにする人や、4K動画を大量に扱う人は1TBでは足りなくなります。自分のプレイスタイルを振り返り、「常に手元に置きたいデータ量」を見積もってから容量を決めるのが、無駄な出費を防ぐいちばんの近道です。2TBを待つ前に、まず1TBで足りないかを確認しましょう。
microSD Express 2TBはいつ出る?今後のロードマップ
気になるのは「2TB、そしてその先はいつ出るのか」でしょう。ここでは技術的な見通し、2TB超の別規格、そして価格の予測を、公表情報をもとに整理します。
2TB Expressは技術的に可能|microSDXC Expressの範囲内
結論から言えば、2TBのmicroSD Expressは規格上は実現可能です。現行のmicroSDXC Expressの容量上限がちょうど2TBだからで、規格を新設しなくても2TB製品は作れます。実際、UHS-Iでは既に2TBのmicroSDが量産されており、あとは高密度チップをExpress構造に組み込めるかという製造の問題です。使用シーンとしては、プロの動画撮影や大容量ゲームライブラリの保存で2TBの需要は確実にあります。注意点は、1TBが2025年にようやく登場したばかりで、2TBの量産・低価格化にはさらに時間がかかると見られること。各メーカーとも512GB〜1TBの普及を優先している段階で、2TBの明確な発売時期はまだ公表されていません。「技術的には可能だが、市場に出るのはこれから」というのが正確な現在地です。
2TB超はmicroSDUC|SanDiskの4TB microSDが2026年登場予定
2TBを超える容量は、microSDXCではなく「microSDUC(Ultra Capacity)」という別規格になります。SanDiskは2024年に世界初の4TB microSDを発表し、2026年のComputexで「まもなく出荷」と表明しました。ただし価格や正式な発売日は未公表で、専用のカードリーダーが必要になる可能性も指摘されています。結論として、4TB級の超大容量は現実味を帯びつつありますが、当面は高価で入手性も限られる見込みです。使用シーンとしては、8K動画やプロの長時間記録など、極端に大容量を要する現場向けです。注意点として、これらの初期モデルはExpress版ではなくUHS-I中心と見られ、「超大容量かつ超高速」を両立するカードが手頃に買えるのはまだ先の話です。当面の現実解はやはり1TB Expressだと押さえておきましょう。
逆張り視点|実は多くの人にとって2TBは過剰スペック
意外と知られていないのですが、2TBの高速microSDが本当に必要な人は、実はそれほど多くありません。理由は容量の使われ方にあります。Switch 2のゲームは1本10〜60GB程度で、遊ぶタイトルを絞れば512GB〜1TBで数十本を管理できます。4K動画にしても、1TBあれば長時間の記録に耐えます。結論として、大半のユーザーは1TB以下で不自由しないのが実態です。使用シーンで2TBが本当に効くのは、大量のRAW動画を扱うプロや、全ゲームを入れっぱなしにしたいコレクター的な使い方に限られます。注意点として、「大きいほど安心」という理由だけで高価な2TBを待つより、今の用途に合った容量を早く手に入れたほうが満足度は高いものです。容量は「使う分だけ」が正解で、スペックの数字に引っ張られすぎないことが、賢い買い物のコツです。
用途別・容量の選び方|Switch 2/カメラ/動画で正解が変わる
結局どの容量を選べばいいのかは、使い道で変わります。ここではSwitch 2、動画撮影、予算の3つの観点から、あなたに合った容量を提案します。
| 用途 | おすすめ容量 | 予算目安 |
|---|---|---|
| Switch 2(ライト) | 256GB Express | 6,000〜8,000円台 |
| Switch 2(ヘビー) | 1TB Express | 約37,800円 |
| 4K/5K動画 | 512GB〜1TB Express | 2〜4万円 |
| 大容量バックアップ | 2TB UHS-I(非Express) | 約4万円台 |
Switch 2のゲーム保存|512GB〜1TBが現実的な正解
Switch 2でゲームを保存するなら、512GB〜1TBのExpressカードが現実解です。理由はゲーム容量で、1本あたり10〜60GB程度が中心のため、512GBなら10〜30本、1TBなら20〜50本前後を保存できる計算です。結論として、ライトに遊ぶなら256GB〜512GB、ガッツリ入れっぱなしにしたいなら1TB、と使い方で分けるのがおすすめです。使用シーンとしては、家族で複数タイトルを共有する家庭や、シリーズものをまとめて遊ぶ人ほど大容量が活きます。注意点として、必ずExpress(EX)規格を選ぶこと。前述の通り非Expressのカードはゲーム保存に使えません。容量よりまず規格、次に本数から逆算した容量、という順で選べば失敗しません。
4K/5K動画|ピーク速度より「持続書込」を見る
動画撮影で選ぶなら、注目すべきはピーク速度より持続書込速度です。理由は、動画は長時間データを書き込み続けるため、瞬間最大より「落ちない速度」が重要だからです。結論として、SanDiskのように持続書込210MB/sと明記されたカードが安心できます。V30(最低30MB/s保証)は4K動画の最低ラインで、5Kや高ビットレート撮影ではさらに余裕が欲しいところです。使用シーンとしては、アクションカメラの長回し、一眼の4K/5K記録などで効いてきます。注意点として、カタログの最大速度だけを見て選ぶと、長時間記録で速度が落ちてコマ落ちする場合があります。動画用途では「最大◯◯MB/s」より「持続◯◯MB/s」「V30以上」の表記を確認しましょう。
予算別|1万円以下・2万円前後・4万円台の狙い目
予算から逆算するのも有効です。1万円以下ならSanDiskやSamsungの256GB Expressが狙い目で、Switch 2のライト用途に十分。2万円前後ならLexarやADATAの512GBが射程に入り、動画やゲームの中容量ニーズをカバーします。4万円台まで出せるなら、Lexar PLAY PRO 1TB(約37,800円)で現行最大容量を確保できます。結論として、用途が固まっていないなら、まず512GBクラスから始めるのがバランス良好です。使用シーンとしては、後から容量が足りなくなっても、Expressカードは追加購入で継ぎ足しやすいのが利点です。注意点として、セール時期は価格が大きく動き、Samsung 256GBが約39ドルまで下がった例もあります。急ぎでなければセールを待つのも一手です。予算内で「規格(EX)→用途に合う容量」の順で選べば、後悔のない買い物になります。
買う前に知っておきたい落とし穴と長く使うコツ
最後に、購入で失敗しないための注意点をまとめます。高速カードは対応環境や発熱、そして偽物といった、容量・速度の数字だけでは見えない落とし穴があります。
対応機器・リーダーもExpress対応でないと高速化しない
意外と見落とされがちなのが、カード以外の環境です。microSD Expressの900MB/s級の速度は、使う機器とカードリーダーの両方がExpressに対応して初めて出ます。結論として、パソコンに取り込むならExpress対応のカードリーダーが別途必要です。使用シーンとしては、動画データをPCへ高速転送したい人はリーダー選びも重要になります。手持ちの一般的なUHS-Iリーダーに挿しても、速度はUHS-Iの上限に制限されてしまいます。注意点として、Express対応リーダーはまだ種類が少なく、価格もこなれていません。カード本体の速度だけに気を取られず、「読み書きする側の機器がExpressに対応しているか」までセットで確認しましょう。環境が揃って初めて、高価なExpressカードの投資が生きてきます。
発熱対策|ThermAdaptなど放熱設計を確認する
高速なほど発熱するのがフラッシュメモリの宿命です。microSD Expressはピーク900MB/s級で動くため熱を持ちやすく、熱がこもると速度が落ちる「サーマルスロットリング」が起きます。結論として、SanDiskのThermAdaptやSamsungのDynamic Thermal Guardのように、放熱・温度管理の技術を備えたカードを選ぶと安定します。使用シーンとしては、4K動画の長回しや連続書き込みで熱が溜まりやすく、放熱設計の差が実速度に出ます。注意点として、カード自体が放熱しても、本体側の排熱が悪いと効果は限られます。長時間の高負荷作業では、機器を風通しの良い場所に置くなどの工夫も併用しましょう。カタログの速度が同じでも、放熱設計の有無で「使い続けたときの速度」は変わってくる、と覚えておくと選びやすくなります。
「2TBが数千円」という格安カードには、実容量が小さいのに2TBと偽装した製品が紛れています。原因は正規流通品でない出所不明の商品を価格だけで選ぶこと。対策は、SanDisk・Samsung・Lexar・ADATAなど正規メーカーの製品を正規販売店で買うこと、購入後にH2testwなどのツールで実容量をチェックすることです。相場より極端に安い2TBは疑ってかかりましょう。
フォーマットと相性|買ったら最初に本体で初期化する
カードを買ったら、最初に使う機器の本体でフォーマット(初期化)するのが基本です。理由は、機器ごとに最適なファイルシステムがあり、本体でフォーマットすることで相性トラブルを防げるからです。結論として、Switch 2もカメラも、初回はPCではなく本体側で初期化するのが安全です。使用シーンとしては、新品カードを挿してすぐ使い始める前のひと手間として習慣づけると、書き込みエラーや認識不良を減らせます。注意点として、2TB級の大容量はexFATでフォーマットされるのが一般的で、機器がexFATに対応しているか事前に確認が必要です。フォーマットの基本や手順を押さえておくと、容量やメーカーが変わっても迷わず使い始められます。

まとめ|microSD Express 2TBは待ちつつ、今は1TBが現実解
microSD Express 2TBを探してたどり着いた方に、あらためて整理します。2026年7月時点で2TBのExpressカードは発売されておらず、実際に買える最大容量は1TB(Lexar PLAY PRO、約37,800円)です。2TBが出ない背景には、microSDXCの容量上限がちょうど2TBで、切手大のカードに詰め込む製造の難しさがあります。とはいえ、ゲーム1本10〜60GB・4K動画の記録という実際の使い方を考えると、多くの人は512GB〜1TBで不自由しません。
どうしても2TBの容量が必要なら、速度を割り切って2TBのUHS-Iカード(SanDisk Extreme 2TB、約4万円台)を使うか、1TB Expressを2枚で運用する方法があります。ただしSwitch 2のゲーム保存には「EX」表記のあるExpressカードが必須で、安価な非Express 2TBは使えない点だけは絶対に外さないでください。
まずは自分の用途を見極めるところから始めましょう。Switch 2でライトに遊ぶなら256GB〜512GB、たっぷり入れておきたいなら1TB Express、Switch 2以外の大容量バックアップなら2TB UHS-I——この順で「規格→容量」を決めれば、2TBの登場を待たずとも今日から快適に使い始められます。2TBやその先の4TBはこれからの楽しみとして、今は用途に合った1枚を選ぶのが賢い選択です。
※本記事のスペック・価格はLexar公式、SanDisk公式、Samsung公式、および各社発表・価格情報サイトを参照しています。最新情報は各メーカー公式サイトでご確認ください。

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