富士フイルムのコンデジを一覧で比較|新品2機種+中古の名機3台を価格で選ぶ

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「富士フイルムのコンデジを一覧で見比べて、自分に合う1台を選びたい」——そう思って調べ始めると、意外と情報が散らかっていて戸惑うはずです。ネットには生産終了したモデルの記事が残り続けているため、「新品で買えるのはどれ?」「中古で狙うべき名機は?」の線引きがわかりにくいのです。

結論から言うと、2026年時点で富士フイルムが新品で販売しているコンパクトデジタルカメラはX100VIとX halfの2機種だけです。そこに、中古市場で根強い人気を持つX100V・X70・XF10という3台の名機を加えた「現行2+中古3」で考えると、選択肢はきれいに整理できます。

この記事では、5機種のセンサーサイズ・画素数・レンズ・実勢価格を一覧表で並べ、予算別・被写体別にどれを選べばいいかまで具体的な数値で解説します。フィルムシミュレーションという富士フイルム最大の武器の使い方や、買う前に知っておきたい失敗パターンも正直にお伝えします。

📷 この記事でわかること

・富士フイルムのコンデジ現行2機種+中古の名機3台をスペックと価格で一覧比較
・X100VI(約28万円)とX half(約11万円)の違いと選び分け
・予算別・被写体別にどのモデルを選べばいいかの具体的な指針
・買う前に避けたい失敗パターンとフィルムシミュレーションの使い方

目次

富士フイルムのコンデジは「新品2機種+中古の名機」で選ぶ時代

富士フイルムのコンデジは「新品2機種+中古の名機」で選ぶ時代の解説画像

かつて富士フイルムはFinePixシリーズを中心に数十機種のコンパクトデジタルカメラを展開していましたが、2026年現在のラインナップはぐっと絞り込まれています。まずは全体像を押さえておくと、その後の比較がスムーズになります。

新品で買えるのはX100VIとX halfの2機種だけ

2026年時点で富士フイルムの公式ラインナップに残っている新品コンデジは、高級機のX100VIと、フィルム体験を再現したX half(X-HF1)の2機種です。X100VIはAPS-Cセンサーを積んだ本格派で実勢価格 約281,600円(税込)、X halfは1インチセンサーの遊べる1台で実勢価格 約110,000円前後(2026年時点)。価格帯も方向性も対照的で、この2機種で迷う人はまずいません。センサーサイズが2倍以上違うため、画質重視ならX100VI、軽さと撮る楽しさならX halfと役割がはっきり分かれます。注意点として、X100VIは長らく品薄が続いており、店頭在庫がなく予約待ちになるケースもあります。

なぜ選択肢が少ない?生産終了が続いた歴史

富士フイルムのコンデジが「2機種だけ」になった理由は、スマートフォンのカメラ性能向上で1/2.3型センサーの安価なコンデジが市場から姿を消したことにあります。FinePixシリーズ、2/3型のXQシリーズやX30、そしてAPS-CのX70・XF10・X100Vはいずれも生産を終えました。残ったのは「スマホでは撮れない画質・体験」を提供できる高付加価値モデルだけ、というわけです。裏を返せば、いま新品で選べる2機種は、どちらもスマホとの差別化がはっきりした尖った存在です。ただし、生産終了モデルの多くは中古市場でいまも活発に取引されており、選択肢から外す必要はありません。

フィルムシミュレーションが「富士フイルムを選ぶ理由」

他社ではなく富士フイルムのコンデジを選ぶ最大の理由が、撮って出しのJPEGを決める「フィルムシミュレーション」です。ポジフィルム調のPROVIA、鮮やかなVelvia、渋いCLASSIC CHROME、最新のREALA ACEなど、フィルムメーカーとしての色の蓄積がそのまま色作りに反映されています。RAW現像をせずとも本体だけで完成度の高い色が出るため、「編集は面倒だけど色にはこだわりたい」層に刺さります。デメリットを挙げるなら、色の個性が強い分だけ被写体を選ぶ場面があること。忠実な色再現を最優先するなら、他社機のほうが素直な場合もあります。

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📊 富士フイルム コンデジ一覧(現行+中古の名機)
機種 センサー 画素数 レンズ(換算) 価格
X100VI(現行) APS-C 約4020万 35mm F2.0 約28.2万円
X half(現行) 1インチ 約1774万 32mm F2.8 約11万円
X100V(中古) APS-C 約2610万 35mm F2.0 約19〜26万円
X70(中古) APS-C 約1630万 28mm F2.8 約10万円前後
XF10(中古) APS-C 約2424万 28mm F2.8 約4〜6万円台

※カメラのトリセツ調べ(2026年時点/メーカー公式・価格.com等より。中古相場は変動)

X100VIは40MP+手ブレ補正6.0段|富士フイルム コンデジの頂点

現行ラインナップの主役がX100VIです。2024年3月28日発売、実勢価格 約281,600円(税込)と決して安くありませんが、「これ1台で完結する」満足感を狙える1台です。数値でその実力を確認していきましょう。

X-Trans CMOS 5 HRの4020万画素と35mm相当F2レンズ

X100VIの心臓部は、APS-Cサイズの裏面照射型「X-Trans CMOS 5 HR」センサーと画像処理エンジン「X-Processor 5」の組み合わせです。有効約4020万画素は、コンパクト機としては突出した高解像度で、風景やスナップを大きくトリミングしても破綻しにくいのが強みです。レンズは35mm判換算で約35mm相当・開放F2.0の固定式。ズームはできませんが、スナップ・ポートレート・テーブルフォトまでこなす王道の画角です。ISO感度は常用ISO125〜12800(拡張でISO64〜51200)と幅広く、日中から薄暗い室内まで対応します。注意点は、高画素ゆえに1枚あたりのデータ容量が大きく、SDカードの空き容量と書き込み速度が効いてくること。撮影スタイル次第では大容量・高速カードが前提になります。

X100シリーズ初のボディ内手ブレ補正6.0段

X100VIで見逃せない進化が、シリーズ初搭載となる5軸ボディ内手ブレ補正です。CIPA規格で最大6.0段の補正効果があり、これまで手ブレしやすかった夜のスナップや、シャッタースピードを落とした薄暗い室内でも歩留まりが大きく改善します。手ブレ補正を持たなかった前世代X100Vからの実用的な差はここに集約されると言ってよく、「三脚を持ち歩かずに夜も撮りたい」人ほど恩恵が大きい部分です。質量は約521g(バッテリー・カード含む/本体のみ約471g)と、手ブレ補正機構を積みながらポケットに収まるサイズを保っています。妥協点を挙げるなら、あくまで補正できるのは手ブレであって、被写体ブレは止められないこと。動く被写体はシャッタースピードで対応する必要があります。

📋 X100VI スペックカード
センサー APS-C X-Trans CMOS 5 HR
有効画素数 約4020万画素
レンズ 23mm(換算約35mm相当)F2.0固定
手ブレ補正 5軸ボディ内 最大6.0段
重量 約521g(バッテリー・カード含む)
実勢価格 約281,600円(税込・2026年時点)

連写20コマ・6.2K動画も|ただし入手性が最大の弱点

X100VIは静止画専用機のように見えて、電子シャッターで最高20コマ/秒の高速連写や6.2K動画にも対応するなど、動きものや映像にも意外に強い懐の深さを持ちます。ファインダーは光学と電子を切り替えられるハイブリッドビューファインダー(逆ガリレオ式光学+0.5型有機EL)を搭載し、フィルムカメラのように光学ファインダーで構えて撮る楽しさも残しています。一方で最大の弱点は価格ではなく入手性です。世界的な人気で品薄が続き、定価で買おうとすると予約待ちになることも珍しくありません。転売価格で焦って買う前に、正規販売ルートの入荷を待つ判断も大切です。カメラ本体の完成度が高いだけに、「買えるときに買う」計画性が問われる1台です。

X halfは240gで“撮る楽しさ”に振り切ったハーフサイズ機

X halfは240gで“撮る楽しさ”に振り切ったハーフサイズ機の解説画像

もう1台の現行機、X half(X-HF1)は2025年6月26日発売の新顔です。X100VIとは真逆の思想で作られており、「高画質」ではなく「撮る体験そのもの」を主役に据えています。実勢価格 約110,000円前後(市場想定価格108,000円・税別)で、初めての富士フイルム機としても選びやすい価格です。

1インチ・約1774万画素・32mm相当F2.8の割り切った構成

X halfのセンサーは1インチ裏面照射型CMOSで、有効約1774万画素。アスペクト比3:4の縦位置で撮ることを前提に設計されているのが最大の個性です。レンズは35mm判換算約32mm相当・開放F2.8の固定単焦点で、これは使い捨てフィルムカメラ「写ルンです」に近い画角。スマホの縦写真感覚で、フィルムのような1枚を残せます。センサーサイズはX100VIのAPS-Cより小さいため、解像感やボケ量、暗所性能では明確に劣ります。ただしこの割り切りこそがX halfの狙いで、「スペックで撮る」機材ではなく「気軽に持ち歩いて撮る」機材と理解すると腑に落ちます。SNSの縦構図をそのまま撮れる設計は、他機種にない強みです。

フレーム送りレバーとフィルムカメラモードという遊び

X halfの真骨頂は、フィルムカメラの操作体験をデジタルで再現したギミックにあります。フィルムの巻き上げを模した「フレーム送りレバー」を操作しないと次のカットに進めず、「フィルムカメラモード」を選ぶと36枚・54枚・72枚を撮り終えるまで背面で写真を確認できません。撮った直後に液晶で見返す現代の習慣をあえて封じることで、フィルム特有の「現像まで待つワクワク」を味わえる仕掛けです。さらに縦2枚を1枚に合成する「2in1」や、光漏れ・ハレーション・期限切れフィルム風のフィルターも搭載。REALA ACEを含む13種のフィルムシミュレーションと組み合わせれば、撮影から仕上げまで本体だけで完結します。注意点は、この「不便さ」を楽しめるかどうかで評価が真っ二つに分かれること。効率よく大量に撮りたい人には向きません。

⚠️ 購入前にチェック

X halfは「高画質なコンデジ」を期待して買うと後悔します。1インチ・約1774万画素・F2.8固定という構成は、あくまで“撮る楽しさ”に振ったもの。画質・ボケ・暗所性能を重視するなら、APS-CのX100VIや中古のX100Vを選ぶべきです。

画質重視の人には向かない、割り切りの1台

X halfは240gという軽さ(バッテリー・カード込み)で、上着のポケットにも収まります。この携帯性と、縦位置・フィルム体験に特化した設計は、旅行やお出かけの「記録」を楽しく残す用途にぴったりです。一方で、大きく引き伸ばしてプリントする、背景を大きくぼかしたポートレートを撮る、暗い室内でノイズを抑えて撮る——こうした本格用途には力不足です。用途を「日常のスナップと縦写真の作品づくり」に絞れる人にとっては満点に近い1台であり、あれもこれも1台でこなしたい人には物足りない。この線引きを最初に理解しておくことが、X half選びで失敗しない最大のコツです。

中古で狙える富士フイルムコンデジの名機3台

新品2機種だけでは選択肢が物足りない、あるいは予算を抑えたい人にとって、中古市場は宝の山です。富士フイルムのコンデジは生産終了後も人気が続くモデルが多く、状態の良い個体が流通しています。ここでは特に狙い目の3台を紹介します。

X100V|X100VIの前世代・中古約19〜26万円

X100Vは2020年発売の前世代機で、APS-Cの「X-Trans CMOS 4」センサーに有効約2610万画素、35mm相当F2.0レンズという構成。X100VIとの主な違いは画素数(2610万 vs 4020万)と、ボディ内手ブレ補正の有無です。逆に言えば、高画素と手ブレ補正にこだわらなければ、写りの世界観はX100VIとほぼ同じ。中古相場は約19〜26万円(2026年時点)と、新品X100VIの約28万円に迫る強気の水準ですが、品薄で買えない新品を待つより現実的な選択になることもあります。注意点は、人気機種ゆえに中古でも値崩れしにくく、状態の良い個体はすぐ売れてしまうこと。見つけたら早めの判断が求められます。

X70|APS-C×28mm相当のポケット機(プレミア化に注意)

X70は2016年発売の小型機で、APS-Cセンサー(有効約1630万画素)に35mm判換算約28mm相当・F2.8の広角レンズを積みながら、ファインダーを省いて驚くほどコンパクトにまとめた1台です。ポケットに入るサイズでAPS-Cの画質が得られる希少さから、生産終了後に人気が高騰し、中古相場は約10万円前後(2026年時点)まで上がっています。発売当時の実売が約8万円だったことを考えると、いわゆる“プレミア価格”です。画角の広さはスナップや街歩きに最適で、片手で気軽に構えられる軽快さは今なお唯一無二。注意点は、電子接点やレンズ周りに経年劣化が出やすいこと。中古で買う際は動作確認済みの個体を選び、価格が相場より極端に安い出品は状態を疑う慎重さが必要です。

富士フイルム以外も含めた中古コンデジの狙い目は、こちらの比較記事で詳しく解説しています。

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XF10|手頃なAPS-Cスナップ機

XF10は2018年発売の入門寄りモデルで、APS-Cセンサー(有効約2424万画素)に換算28mm相当・F2.8レンズを搭載しながら、中古相場が約4〜6万円台が中心(2026年時点、流通により変動)と手が届きやすいのが魅力です。X70の系譜を継ぐ広角スナップ機ですが、センサーはX-Transではなくベイヤー配列を採用し、価格を抑えています。「APS-Cの画質でフィルムシミュレーションを試してみたいが、いきなり高額機は不安」という入門者にとって、最初の富士フイルム機として現実的な選択肢です。妥協点は、オートフォーカスの速度や連写性能が最新機に見劣りすること、そして手ブレ補正を持たないこと。動きものよりは、じっくり構える街スナップや静物向きと割り切って使うのが正解です。

Q 中古の富士フイルムコンデジは今から買っても大丈夫?
A 写りや操作体験は今でも十分通用します。ただしX100V・X70は人気でプレミア化しており価格が高止まり、XF10は手頃です。保証付きの中古店で動作確認済みの個体を選べば、リスクは大きく下げられます。

どのモデルを選ぶ?予算・被写体・スタイル別の使い分け

どのモデルを選ぶ?予算・被写体・スタイル別の使い分けの解説画像

ここまで5機種を見てきましたが、「結局どれを選べばいいの?」という疑問に、予算・被写体・撮影スタイルの3つの切り口で具体的に答えます。自分の状況に近いパターンを探してみてください。

予算別|5万円台・11万円前後・28万円で正解が変わる

予算が中古込みで5万円前後なら、APS-C画質を最安で試せるXF10(中古約4〜6万円台)が第一候補です。11万円前後を新品で使えるなら、遊びと携帯性のX half。20万円前後を出せて写りの世界観を重視するなら中古X100V、28万円まで出せて最新の高画素と手ブレ補正が欲しいなら新品X100VIという整理になります。ポイントは、価格が上がるほど「画質と機能」が積み上がる一方、X halfだけは価格の割に“体験の満足度”が高い異質な存在だということ。スペック表だけで比べると割高に見えますが、用途が合えば価格以上の満足を返してくれます。予算の上限だけでなく、何にお金を払うのかを決めるのが後悔しないコツです。

🎯 被写体・スタイル別おすすめ
使い方 おすすめ機種 価格目安
街スナップ・日常記録 X70 / XF10(換算28mm) 約4〜10万円
縦写真・作品づくり X half(3:4縦位置) 約11万円
これ1台で本気 X100VI / X100V(換算35mm) 約19〜28万円

被写体別|スナップは28mm、ポートレートは35mm

富士フイルムのコンデジはズームができない単焦点機ばかりなので、レンズの画角が用途を決めます。街歩きや風景を広く写し込みたいスナップ用途なら、換算28mmのX70・XF10が快適。人物を自然な遠近感で撮りたいポートレートや、テーブルフォト・日常記録には換算35mmのX100VI・X100Vが向きます。X halfの換算32mmは、その中間で縦構図に最適化された特殊枠です。被写体が決まっているなら、画角から逆算して機種を選ぶのが失敗しない近道です。注意点として、単焦点は「足で寄って引いて」構図を作る前提。ズームに慣れた人は、最初こそ画角の固定に戸惑うかもしれませんが、これが構図力を鍛えるトレーニングにもなります。

逆張り視点|実は「中古X100V」が価格対効果で狙い目という考え方

意外と知られていませんが、写りの満足度でコスパを考えると、狙い目は最新のX100VIではなく中古のX100Vという見方があります。X100VとX100VIの色作りやレンズの写りは近く、決定的な差は「4020万画素の高解像度」と「ボディ内手ブレ補正6.0段」の2点。裏を返せば、大きくトリミングせず、明るい時間帯や三脚・明るいレンズで手ブレを補える使い方なら、X100Vでも満足度はほとんど変わりません。中古約19〜26万円と新品X100VIの約28万円の差は小さめですが、何より「品薄で買えない」というX100VI最大の壁を回避できます。もちろん手ブレ補正の安心感や高画素の余裕を取るならX100VIが正解。あくまで「今すぐ手に入れて撮り始めたい」人向けの逆張りです。

買う前に知っておきたい失敗と対策

富士フイルムのコンデジは魅力的な反面、特性を理解せずに買うと「思っていたのと違う」となりがちです。よくある失敗を先回りして潰しておきましょう。

失敗1|「一覧で最新機種」と思って旧世代を買ってしまう

最も多い失敗が、ネットの「富士フイルム コンデジ 一覧」記事を見て、生産終了モデルを現行品と勘違いして買ってしまうケースです。原因は、検索上位に古い記事が残り続け、X100VやX70があたかも新品で買えるかのように紹介されていること。対策はシンプルで、購入前に必ず富士フイルム公式サイトの現行製品ページで「現在販売中か」を確認することです。新品で買えるのはX100VIとX halfの2機種だけ、それ以外は中古という前提を頭に入れておけば、間違えようがありません。中古を買う場合も、型番(X100V/X100VIの「V」と「VI」など)を1文字ずつ確認しましょう。ローマ数字1文字の違いで、世代も価格も大きく変わります。

📖 用語チェック

35mm判換算=センサーサイズの違いを揃えて画角を比べるための基準。APS-CのX100VIは実焦点距離23mmのレンズでも、フルサイズ換算では約35mm相当の画角になる。カタログの「換算◯mm」で見た目の写る範囲を判断する。

X100VIの品薄・転売価格に注意

X100VIは世界的な人気で慢性的な品薄が続いており、フリマアプリや一部の通販では定価281,600円(税込)を大きく上回る転売価格が付くことがあります。「今すぐ欲しい」気持ちで高値に飛びつくと、数万円単位で余計に払うことになりかねません。対策は、富士フイルム公式ストアや正規販売店の入荷通知・抽選販売を活用し、定価で買えるルートを確保すること。どうしても待てない場合は、前述のとおり中古X100Vという代替案も検討する価値があります。焦りは高値づかみのもと。人気機種ほど「待てるかどうか」が総額を左右します。

単焦点固定=ズーム不可を理解しておく

富士フイルムのコンデジ5機種はすべてレンズ交換もズームもできない単焦点固定式です。スマホのズームに慣れていると、「遠くの被写体を大きく写せない」ことに購入後気づいて戸惑う人がいます。対策は、買う前に自分がよく撮る被写体との距離感を思い浮かべること。運動会やスポーツなど遠くを大きく写す用途が多いなら、そもそも単焦点コンデジは不向きで、高倍率ズーム機や望遠レンズのある機種を選ぶべきです。逆に、目の前の風景・人・料理を切り取る使い方が中心なら、単焦点の潔さが撮影のリズムを生みます。用途とのミスマッチさえ避ければ、単焦点は最高の相棒になります。

フィルムシミュレーションと単焦点コンデジの活かし方

最後に、せっかく富士フイルムのコンデジを手にしたら押さえておきたい、色作りと撮影設定の基礎を解説します。ここを知っているかどうかで、同じ機材でも仕上がりが大きく変わります。

定番のフィルムシミュレーションを使い分ける

フィルムシミュレーションは、被写体や気分で選ぶだけで写真の印象を作れる機能です。迷ったら標準のPROVIA(スタンダード)から始め、風景や紅葉など色を鮮やかに見せたい場面ではVelvia(ビビッド)、街スナップや落ち着いた雰囲気にはCLASSIC CHROME、モノクロ表現にはACROSがおすすめです。X100VIやX halfには最新のREALA ACEも搭載され、記憶に近い自然な発色が得られます。ポイントは、RAW+JPEGで撮っておけば、後からPCでフィルムシミュレーションを変えて“撮り直し”ができること。注意点として、フィルムシミュレーションはJPEGの仕上がりに効く機能なので、他社ソフトでRAWだけを現像する場合は効果が反映されないことがあります。富士フイルム純正の現像ソフトを使うと、この色の世界を最大限活かせます。

失敗2|SDカードの速度不足で連写・動画が止まる

もう一つ見落としがちな失敗が、SDカードの書き込み速度不足です。X100VIは約4020万画素の大容量データを扱い、電子シャッターで最高20コマ/秒の連写や6.2K動画にも対応するため、速度の遅いカードを使うと連写が途中で詰まったり、動画撮影が停止したりします。原因は、価格だけで選んだ低速カードのスピードクラスがカメラの要求に追いついていないこと。対策は、動画やRAW連写を多用するならUHS-II対応で高速な書き込み速度をうたうSDカードを選ぶこと。静止画中心でも、余裕を持ったスピードクラスのカードを用意しておくと安心です。容量も、高画素のX100VIなら128GB以上を目安にすると、旅行中に容量切れで撮れなくなる事態を防げます。

単焦点コンデジを活かす撮影設定の基本

単焦点コンデジで写りを引き出すコツは、絞りを積極的に使い分けることです。背景をぼかして被写体を際立たせたいときはF2.0〜F2.8の開放付近、風景を隅までシャープに写したいときはF5.6〜F8まで絞る——この2パターンを覚えるだけで、写真の狙いがはっきりします。X100VIやX100Vは開放F2.0とセンサーが大きい分ボケも得やすく、ポートレートで威力を発揮します。X halfやXF10はセンサーが小さめ・F2.8とボケ量は控えめなので、絞りより構図と光で見せる意識が有効です。手ブレ補正のないX70・XF10・X100Vでは、シャッタースピードを「1/焦点距離(換算)秒」より速めに保つのが手ブレ回避の基本。数値を意識するだけで、失敗写真は目に見えて減ります。

まとめ|富士フイルムのコンデジは現行2+中古3で選ぶ

📷 この記事の結論

新品はX100VIとX halfの2機種のみ。画質重視ならX100VI、遊び心と携帯性ならX half、コスパ重視なら中古X100V・X70・XF10が狙い目です。

✅ 要点チェック
  • 現行はX100VI:APS-C・約4020万画素・手ブレ補正6.0段・約28.2万円
  • もう1台はX half:1インチ・約1774万画素・240g・約11万円
  • 中古の名機:X100V(約19〜26万円)X70(約10万円)XF10(約4〜6万円台)
  • 全機種が単焦点:スナップは換算28mm、ポートレートは換算35mm
  • 選ぶ理由は色:フィルムシミュレーションで撮って出しが完成する

富士フイルムのコンデジは、他社が撤退した「高画質・高体験」の領域に絞り込んだラインナップです。新品で選ぶなら、写りとオールラウンド性のX100VIか、撮る楽しさのX halfか、方向性で決めるのが一番わかりやすい選び方になります。予算を抑えたい人や品薄を避けたい人は、中古のX100V・X70・XF10という名機が現実的な受け皿になります。

まず一歩を踏み出すなら、「換算28mmのスナップか、換算35mmの万能か」という画角の好みを決めてみてください。そこが決まれば、予算に合わせて新品か中古かを選ぶだけです。どのモデルを選んでも、フィルムシミュレーションが作る色の世界は共通の魅力。まずは気になった1台で、街に持ち出して1日撮ってみるのがおすすめです。

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※本記事のスペック・価格は2026年時点のメーカー公式サイト・価格.com等をもとにしています。最新情報は各メーカー公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

カメラ歴8年、ミラーレス一眼を中心に撮影テクニックやカメラ選びの情報を発信しています。初めてカメラを買う方にもわかりやすい比較記事や、シーン別の撮影のコツなど、「撮ることがもっと楽しくなる」記事を目指しています。

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