microSDカードの種類は花火撮影でV30が正解|現行5枚を速度と価格で徹底比較

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「花火撮影のためにmicroSDカードを買い替えたいけれど、SDHCとかUHS-IIとかV30とか、種類が多すぎてどれを選べばいいのか分からない」——これは花火シーズンに毎年よく聞く悩みです。microSDカードは容量規格・バス規格・速度クラスが別々に表示されるため、パッと見では性能を読み解きづらいのが正直なところです。

先に結論をお伝えすると、花火撮影で必要なmicroSDカードは「microSDXC・UHS-I・V30・128GB」がひとつの基準になります。連写や4K動画も同時に撮る人だけがUHS-IIのV60以上を検討すればよく、多くの人にとって2,500〜4,000円クラスで十分です。高いカードほど花火がきれいに写る、というわけではありません。

この記事では、microSDカードの種類を「容量・バス・速度」の3階層で整理したうえで、花火撮影でどのスペックが効くのかを数値で解説します。さらに現行の主要5枚を読み書き速度と実勢価格で比較し、予算別・シーン別の選び方まで具体的にご案内します。

📷 この記事でわかること

・microSDカードの種類(容量・バス・速度クラス)の読み解き方
・花火撮影でカードに求められる性能とV30で十分な理由
・現行microSDカード5枚の読み書き速度と実勢価格の比較
・予算別・シーン別の失敗しない選び方と当日の準備術

目次

microSDカードの種類は「容量・バス・速度」の3階層で決まる

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microSDカードのパッケージには数字とロゴがずらりと並びますが、意味を分解すると「容量規格」「バス規格」「速度クラス」の3階層に整理できます。この3つを順番に確認すれば、種類の多さに惑わされず選べるようになります。まずは各階層が何を示しているのかを押さえましょう。

容量規格はSD・SDHC・SDXC・SDUCの4段階

容量規格はカードが対応する記録容量の区分です。SDが2GBまで、SDHCが4〜32GB、SDXCが32GB〜2TB、SDUCが2TB〜128TBと定められています(SDアソシエーション規格)。microSDも同じ区分で、microSDHC・microSDXC・microSDUCと呼び分けます。花火撮影で使う64GB〜256GBはすべてmicroSDXCの範囲です。注意点は互換性で、microSDHC専用の古いカメラにmicroSDXCを挿すと認識しないことがあります。カメラの取扱説明書で対応容量規格を先に確認しておくと安全です。

📖 用語チェック

バス規格=カードとカメラの間でデータをやり取りする「通り道」の速度規格のこと。UHS-Iより「II」のほうが物理的な端子(列)が増え、理論上の最大速度が上がります。

バス規格はUHS-I・II・IIIで最大速度が3倍ずつ変わる

バス規格は転送の上限を決める規格です。UHS-Iの理論上の最大転送速度は104MB/s、UHS-IIは312MB/s、UHS-IIIは624MB/sで、段階が上がるごとに約3倍ずつ速くなります。見分け方はカード裏面の端子で、列が1段ならUHS-I、2段(端子が増える)ならUHS-IIです。ここでの注意点は、UHS-IIの速度はカメラ側もUHS-II対応でなければ発揮されないこと。UHS-I対応機にUHS-IIカードを挿しても動きますが、速度はUHS-Iの上限に抑えられます。手持ちのカメラがどちらの対応かを必ず確認しましょう。

速度クラスは「Class・U・V」の3系統がある

もっとも分かりにくいのが速度クラスで、実は3系統が並存しています。丸に囲まれた数字のスピードクラス(Class2/4/6/10)、Uの中の数字のUHSスピードクラス(U1=最低10MB/s、U3=最低30MB/s)、Vで始まるビデオスピードクラス(V6/V10/V30/V60/V90)です。いずれも「最低保証の書き込み速度」を示す点が共通しています。たとえばV30は最低30MB/sを保証、V90は最低90MB/sです。注意したいのは、V60とV90はUHS-II以上のカードにしか存在しないこと。UHS-IのカードはV30までが上限です。花火や写真撮影ではこのVの数字が実用上の目安になります。

A1・A2はアプリ用、写真撮影には影響が小さい

「A2」というロゴを見て高性能そうだと感じる人は多いのですが、これはアプリケーションパフォーマンスクラスで、スマホやタブレットでアプリを動かすときのランダムアクセス性能を示す指標です。A1が最低1500IOPS、A2が最低4000IOPSの読み出しを保証します。カメラでの静止画・動画記録は連続した大きなデータの書き込みが中心なので、A1でもA2でも写り自体は変わりません。とはいえ現行の高速カードはほぼA2を備えているため、あえて避ける必要もありません。「写真用途ではAの数字は決め手にならない」と覚えておけば十分です。

花火撮影でmicroSDカードに求められる性能は書き込み速度と容量

種類が整理できたら、次は花火撮影という被写体が何を要求するのかを考えます。花火はISO100・F11前後・バルブ(数秒〜十数秒の長秒露光)で撮るのが定番で、この撮り方がカードへの負荷を決めます。結論から言えば効いてくるのは「書き込み速度」と「容量」の2点です。花火撮影の設定そのものを詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてください。

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長秒露光の1枚あたり負荷は意外と軽い

花火の基本は1枚ずつじっくり撮る長秒露光です。シャッターが開いている数秒〜十数秒のあいだ、カードには書き込みが発生しません。露光が終わった瞬間に1枚分のRAWデータ(フルサイズ機で30〜60MB程度)を書き込むだけなので、1枚あたりの負荷は連写に比べてかなり軽いのが実態です。つまり単写中心なら、V30(最低30MB/s)のカードでもデータ書き込みが撮影テンポの足かせになることはほとんどありません。注意点は、書き込み中に次のシャッターを切ろうとすると一瞬待たされる場合があること。ここで速度差がわずかに出ます。

連写・多重露光・RAW+JPEGでは書込速度が効く

負荷が跳ね上がるのは撮り方を変えたときです。花火の軌跡を重ねる多重露光、開いた瞬間を逃さない秒間数コマの連写、後処理の自由度を上げるRAW+JPEG同時記録——これらはカードへの書き込み量が一気に増えます。連写でカメラ内バッファが満杯になると、カードへの書き出しが終わるまでシャッターが切れなくなる「バッファ詰まり」が起こります。ここで書込速度90MB/s以上のカードなら復帰が速く、シャッターチャンスを逃しにくくなります。逆に書込速度の遅い安価なカードだと、フィナーレの連写でフリーズしたように感じることがあります。撮り方が連写寄りの人は書込速度を重視しましょう。

⚠️ 失敗しがちなポイント①

書き込み速度が足りない古いカードで連写した結果、フィナーレでバッファが詰まりシャッターが切れなくなった——これはよくある失敗です。対策は、連写を使うならU3(最低30MB/s)以上、できれば書込90MB/s以上のカードを選ぶこと。速度クラスの表示を必ず確認しましょう。

4K動画も同時に狙うならV60が安心

花火を写真だけでなく4K動画でも記録したい場合は、話が変わります。4K動画は連続して大量のデータを書き込み続けるため、最低書込速度の保証が重要になります。一般的な4K/30pならV30でも記録できますが、4K/60pや高ビットレート記録、8K対応機ではV60以上が推奨されます。V60・V90はUHS-II以上のカードにしか存在しないため、動画重視ならUHS-IIカードとUHS-II対応カメラの組み合わせが安心です。注意点はコストで、UHS-IIカードはUHS-Iの2〜3倍の価格になります。写真メインならそこまでの投資は不要です。

容量は128GBを基準に、RAWなら256GBも視野

容量の目安は撮影スタイルで決めます。花火大会1回でJPEGなら数百枚撮っても数GB程度ですが、RAWで撮ると1枚30〜60MBなので数百枚で20GB前後に達します。128GBあれば大会数回分をまとめて保存でき、当日の容量不足に悩まされにくくなります。RAW+JPEGを常用する人や、動画も長時間回す人は256GBを選ぶと余裕が生まれます。注意点は、大容量カード1枚に全データを集約するとトラブル時のリスクが大きいこと。後述しますが、64〜128GBを複数枚に分けて持つほうが安全です。容量は「多ければ安心」だけでなく、分散も意識しましょう。

実は花火にオーバースペックは不要|V30で十分な理由

実は花火にオーバースペックは不要|V30で十分な理由の解説画像

ここで意外と知られていない視点をお伝えします。花火撮影のために読み出し280MB/sや300MB/sの高価なUHS-IIカードを買っても、多くの場合その速度は活かしきれません。花火の主役は長秒露光の単写であり、超高速な書き込みが常時求められる被写体ではないからです。予算はカードよりレンズや三脚に回したほうが写りへの効果は大きくなります。

📷 おすすめポイント

写真メインの花火撮影なら、microSDXC・UHS-I・U3・V30・128GBが過不足のない基準です。実勢2,500〜3,000円台で買え、単写でも軽い連写でも撮影テンポを損ないません。UHS-IIへの投資が活きるのは、4K/60p動画や高速連写を本格的に使う人に限られます。

V30が保証する「最低30MB/s」の意味

V30は書き込みが最低でも30MB/sを下回らないことを保証する規格です。フルサイズ機のRAW1枚が約60MBだとすると、30MB/sでも2秒あれば書き込みが完了します。花火の露光間隔(次の玉が上がるまでの数秒)を考えれば、この速度で撮影テンポが乱れることはほぼありません。しかも現行のUHS-I高速カードは、V30の保証値をはるかに超える書込90MB/sを実現しています。つまりV30表示のカードでも実力は十分に高いのです。注意点は、V30を「最大速度」と勘違いしないこと。Vの数字はあくまで最低保証で、実際の最大書込はもっと速いのが普通です。

UHS-II V90を買っても活きない場面が多い

読み出し300MB/s級のUHS-II V90カードは、確かに数値上は圧倒的です。ただしその真価が出るのは、秒間20コマ級の高速連写を長時間続けるスポーツ・野鳥撮影や、8K動画のような極端に書き込み量の多い場面です。三脚に固定してじっくり撮る花火では、宝の持ち腐れになりがちです。さらにUHS-IIの速度はカメラ側の対応が前提で、エントリー機やアクションカメラの多くはUHS-Iまでしか対応していません。非対応機に挿すと速度はUHS-I相当に落ちるため、価格差ぶんの恩恵を受けられません。手持ち機材との釣り合いを見て選びましょう。

ただし連写派とデータ転送重視の人は例外

「V30で十分」には例外もあります。フィナーレを秒間10コマ以上の連写で撮り込みたい人、撮影後にパソコンへ大量のRAWを短時間で吸い出したい人は、UHS-IIの高速カードの恩恵を受けられます。読み出しが速いほど、帰宅後の取り込み時間が体感で数倍変わることもあります。とはいえこれは「あると快適」なレベルで、写りの良し悪しを左右するものではありません。まずV30の定番カードで撮影を始め、連写や転送に不満が出てからUHS-IIを検討する順番で十分です。最初から高価なカードに飛びつく必要はありません。

コスパで選ぶUHS-Iの定番3枚|2,400円台から狙える

ここからは花火撮影に使える現行microSDカードを具体的に見ていきます。まずは価格と性能のバランスがよいUHS-Iの定番3枚です。いずれもV30・U3・A2に対応し、SD変換アダプターが付属するため一眼カメラのSDスロットにも使えます。下の比較表は各メーカー公式のスペックをもとにカメラのトリセツで整理したものです。

📊 スペック比較(カメラのトリセツ調べ・2026年7月時点)
項目 SanDisk Extreme PRO 128GB SanDisk Extreme 128GB Lexar 1066x 128GB Samsung PRO Plus 256GB Nextorage NX-M2SE 256GB
バス/クラス UHS-I/U3・V30・A2 UHS-I/U3・V30・A2 UHS-I/U3・V30・A2 UHS-I/U3・V30・A2 UHS-II/U3・V60
最大読出速度 200MB/s 190MB/s 160MB/s 180MB/s 280MB/s
最大書込速度 90MB/s 90MB/s 120MB/s 130MB/s 190MB/s
実勢価格の目安 約3,000円前後 約2,500円前後 約2,400円〜 約4,000円前後 約9,000〜11,000円

SanDisk Extreme PRO 128GB|書込90MB/sで連写にも余裕

まず候補に挙げたいのがSanDisk Extreme PRO microSDXC 128GB(SDSQXCD-128G-GN6MA)です。UHS-IのU3・V30・A2に対応し、読み出し最大200MB/s・書き込み最大90MB/sとUHS-Iの上位に位置します(SanDisk公式)。花火の単写はもちろん、軽い連写でもバッファ復帰に余裕があり、実勢約3,000円前後で買えるのが強みです。SD変換アダプターが付属するため、SDスロットの一眼レフやミラーレスでも使えます。注意点は、UHS-Iである以上V30が上限で、V60以上を求める本格的な4K/60p動画には向かないこと。写真主体なら過不足のない1枚です。

📋 スペックカード|SanDisk Extreme PRO microSDXC 128GB
容量規格/バス microSDXC/UHS-I
速度クラス U3・V30・A2
読出/書込 最大200MB/s/最大90MB/s
実勢価格 約3,000円前後(128GB・変動あり)

SanDisk Extreme 128GB|約2,500円のバランス型

もう少し予算を抑えたい人にはSanDisk Extreme microSDXC 128GB(SDSQXAA-128G-GN6MA)が向きます。読み出し最大190MB/s・書き込み最大90MB/sで、上位のExtreme PROと書き込み速度は同等、読み出しがわずかに控えめという位置づけです(SanDisk公式)。U3・V30・A2対応でSDアダプターも付属し、実勢約2,500円前後とコストを重視する人に扱いやすい1枚です。花火の単写や普段のスナップ、動画のFHD記録まで幅広くこなせます。注意点は、Extreme PROとの価格差が小さい時期には上位を選んだほうが得な場合もあること。購入時に両者の価格を見比べるのがおすすめです。

Lexar Professional 1066x 128GB|書込120MB/sで最安クラス

コスト最優先ならLexar Professional 1066x microSDXC 128GB(LMS1066128G)が有力です。読み出し最大160MB/s・書き込み最大120MB/sと、読み出しは控えめながら書き込みはSanDisk勢を上回ります。U3・V30・A2に対応しSDアダプターも付属して、実勢約2,400円〜(マルツ2,429円)と3枚のなかで最も手を出しやすい価格です。書込120MB/sは連写後のバッファ復帰でも有利に働きます。注意点は、並行輸入版と国内正規版が混在しており、保証やサポートが異なる場合があること。長く使うなら国内正規品の表記を確認して購入しましょう。SDスロット機のサブカードとしてもコスパが光ります。

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大容量・高速で選ぶ2枚|長丁場と4K動画に強い

続いては、長時間の撮影やRAW+JPEG・4K動画まで見据える人向けの2枚です。片方は容量に余裕のあるUHS-Iの大容量モデル、もう片方はV60対応のUHS-II高速モデル。撮影スタイルが本格化してきた人は、この2枚のどちらかが選択肢になります。用途に合わせて読み解いてください。

Samsung PRO Plus 256GB|書込130MB/sの大容量UHS-I

容量と速度のバランスを大容量で取りたい人にはSamsung PRO Plus microSDXC 256GB(MB-MD256SA)が向きます。UHS-IのU3・V30・A2対応で、読み出し最大180MB/s・書き込み最大130MB/sとUHS-Iのなかでは書き込みが速い部類です(Samsung公式、米国公式価格は256GBで$79.99)。実勢は約4,000円前後で、RAW+JPEGを常用しても256GBなら大会数回ぶんを余裕で保存できます。耐水・耐温度・耐X線などの堅牢性を備え、屋外の花火大会でも安心して使えます。注意点はUHS-Iゆえの上限で、V60以上が必要な本格動画には非対応。写真+FHD動画が主体で容量に余裕がほしい人に最適です。

📋 スペックカード|Nextorage NX-M2SE microSDXC 256GB
容量規格/バス microSDXC/UHS-II
速度クラス U3・V60
読出/書込 最大280MB/s/最大190MB/s
実勢価格 約9,000〜11,000円(256GB・変動あり)

Nextorage NX-M2SE 256GB|V60・書込190MB/sのUHS-II

4K/60p動画や高速連写まで本気で狙うならNextorage NX-M2SE microSDXC 256GB(NX-M2SE256G)です。UHS-II・U3・V60対応で、読み出し最大280MB/s・書き込み最大190MB/sと、ここまでの5枚で最速です(Nextorage公式)。V60は最低60MB/sを保証するため、高ビットレートの4K動画でもコマ落ちしにくいのが強みです。IP6Xの防塵・IPX7の防水と5年保証を備え、屋外撮影の信頼性も高い水準です。メーカー想定価格は256GBで10,980円、セール時は約9,333円まで下がります。注意点は、この速度を活かすにはカメラ側もUHS-II対応が必須であること。UHS-I機では宝の持ち腐れになるため、機材との相性を必ず確認しましょう。

🎯 シーン別・予算別おすすめ
タイプ おすすめカード 予算目安
花火は単写・JPEG中心 Lexar 1066x/SanDisk Extreme 128GB 約2,400〜2,500円
RAW+JPEG・軽い連写 SanDisk Extreme PRO 128GB 約3,000円
長時間・大容量重視 Samsung PRO Plus 256GB 約4,000円
4K/60p動画・高速連写 Nextorage NX-M2SE 256GB(UHS-II) 約9,000〜11,000円

予算別に見る「まず買うべき1枚」

迷ったときの指針を予算別に示します。3,000円以内で写真中心なら、Lexar 1066xかSanDisk Extremeの128GBで必要十分です。3,000円台でRAWや軽い連写も視野に入れるなら、書込90MB/sで安定するSanDisk Extreme PROが扱いやすい選択です。4,000円前後で容量に余裕がほしいならSamsung PRO Plus 256GBが1枚で長丁場をカバーします。1万円前後を出せて動画も本格的に撮るなら、UHS-IIのNextorage NX-M2SEが将来まで活きます。注意点は、カメラがUHS-I対応止まりなら高価なUHS-IIを選んでも速度が頭打ちになること。まずは手持ち機材の対応バスを確認してから予算を決めましょう。

microSDカードの選び方で失敗しない購入前チェック

カードの種類と候補が見えたら、購入時のチェックポイントを押さえておきましょう。ここを外すと、せっかくの花火大会当日にトラブルで撮れないという事態になりかねません。スロット規格・信頼できる購入先・複数枚運用の3点を確認しておくと安心です。

カメラのスロットがSDかmicroSDかを確認する

最初に確認すべきは、使うカメラのカードスロットがフルサイズのSDカードなのか、microSDなのかという点です。一眼レフ・ミラーレスの多くはフルサイズSDスロットで、microSDを使うにはSD変換アダプターが必要になります。今回紹介した5枚はいずれもアダプター付属なのでSDスロット機でも使えますが、アクションカメラやドローン、一部のコンパクト機はmicroSDを直接挿す仕様です。注意点は、アダプター経由だと接点が増えるぶんUHS-IIの高速性能をフルに引き出しにくい場合があること。UHS-IIの速度を重視するなら、最初からフルサイズSDカードを選ぶ手もあります。用途と機材で判断しましょう。

偽物・容量偽装カードを避ける(失敗パターン②)

⚠️ 失敗しがちなポイント②

極端に安いmicroSDを購入したら、表示容量より実際に書き込める容量が少ない「容量偽装」品だった——これは通販で起こりがちな失敗です。対策は、メーカー正規の販売店や信頼できる出品者から買うこと、購入後に容量チェックツールで実容量を確認することです。相場より大幅に安い大容量カードは疑ってかかりましょう。

microSDカードは人気ゆえに模倣品や容量偽装品も出回っています。判断材料は価格の妥当性で、たとえば256GBのV60カードが数百円で売られていれば、まず本物ではありません。正規の販売ルートで、メーカー保証(今回のNextorageなら5年保証など)が受けられる形で購入するのが安全です。届いたカードは撮影本番の前に一度フルで書き込みテストをして、正常に使えるか確かめておくと当日の事故を防げます。安さだけで飛びつかない姿勢が、結果的に大切な花火の写真を守ります。

予備カードは必ず2枚以上持つ

もうひとつ大切なのが複数枚運用です。花火大会は年に数回の限られた機会で、その日にカードが認識しなくなったら撮り直しがききません。大容量1枚に集約するより、64〜128GBを2〜3枚に分けて持つほうが、1枚が不調でも撮影を続けられます。データ破損時のリスク分散にもなります。注意点は、複数メーカー・複数世代のカードを混在させると相性問題が出る場合があること。できれば同一モデルで揃え、それぞれをカメラ本体でフォーマットしてから持ち出すと安定します。予備カードは保険と考えて、惜しまず用意しておきましょう。

撮影当日にカードで慌てないための準備術

最後に、花火大会の当日にカード周りで焦らないための実践的な準備を整理します。カードは選んで終わりではなく、フォーマットやバックアップまで含めて運用するものです。ここを丁寧にやると、撮影に集中できて歩留まりも上がります。

撮影前にカメラ本体でフォーマットしておく

新しいカードを使う前、あるいは前回のデータを消す際は、必ず使用するカメラ本体でフォーマットします。パソコンでフォーマットすると、カメラが想定するファイルシステムや管理領域とずれてエラーの原因になることがあります。カメラ本体でのフォーマットなら、その機種に最適化された状態で記録できます。注意点は、フォーマットするとカード内の全データが消えること。事前に必要なデータを退避してから実行しましょう。フォーマットの考え方や機種ごとの手順は、次の記事でも詳しく解説しています。

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書き込み中にカードを抜かない・電源を切らない

撮影後にやりがちなのが、アクセスランプが点灯しているうちにカードを抜いたり電源を切ったりすることです。カードへの書き込み中に電源が途切れると、そのファイルが壊れるだけでなく、カード全体が認識不能になることもあります。花火のフィナーレを撮った直後は書き込みに時間がかかっているので、ランプが消えるまで待つのが鉄則です。注意点は、バッテリー残量が少ないと書き込み途中で電源が落ちるリスクがあること。予備バッテリーを用意し、残量に余裕を持って撮影を終えるようにしましょう。ひと呼吸置く習慣が大切なデータを守ります。

帰宅後すぐにバックアップを取る

撮った花火の写真は、帰宅後できるだけ早くパソコンや外付けドライブへコピーします。カードに入れっぱなしにすると、次の撮影で誤って上書きしたり、カードの不調でまとめて失ったりするリスクが残ります。読み出しの速いカードなら、大量のRAWでも取り込みが短時間で済みます。理想は2か所以上に保存する多重バックアップです。注意点は、バックアップが完了する前にカードをフォーマットしないこと。コピーが正しく終わったことを確認してから、次回に向けてカメラ本体で初期化しましょう。この一手間が、二度と撮れない一瞬を確実に残します。

まとめ:花火のmicroSDカードは種類を3階層で読み解けば迷わない

📷 この記事の結論

花火撮影のmicroSDカードはmicroSDXC・UHS-I・V30・128GBが基準。UHS-IIが活きるのは4K/60p動画や高速連写を本格的に使う人に限られます。

✅ 要点チェック
  • 種類は3階層:容量規格・バス規格・速度クラスで整理する
  • 花火の基準:microSDXC・UHS-I・V30・128GBで十分
  • V30の意味:最低30MB/s保証、単写では速度に困らない
  • 連写・4K動画:書込90MB/s以上、動画重視はUHS-II V60
  • 定番3枚:Lexar約2,400円・SanDisk約2,500〜3,000円
  • 予備は2枚以上:本体フォーマット+帰宅後バックアップ

microSDカードの種類は一見複雑ですが、「容量規格(SDXC)」「バス規格(UHS-I/II)」「速度クラス(V30など)」の3階層に分けて読めば、花火撮影に必要なスペックはすぐ見えてきます。花火は長秒露光の単写が主体なので、多くの人はUHS-IのV30・128GBで過不足なく撮影できます。高価なUHS-IIが本当に活きるのは、4K/60p動画や高速連写を本格的に使う一部の人だけです。

現行の候補としては、コスト重視ならLexar Professional 1066x(約2,400円〜)やSanDisk Extreme(約2,500円前後)、RAWや軽い連写も見据えるならSanDisk Extreme PRO(約3,000円前後)、容量に余裕がほしいならSamsung PRO Plus 256GB(約4,000円前後)が使いやすい選択です。動画まで本気なら、UHS-II・V60のNextorage NX-M2SE 256GB(約9,000〜11,000円)が将来まで活きます。

まずは手持ちのカメラのスロットが対応するバス規格を確認し、写真主体ならV30・128GBの1枚から始めてみてください。あわせて予備カードを2枚以上そろえ、当日はカメラ本体でフォーマットしておけば、二度と撮れない一瞬の花火を確実に残せます。※価格は2026年7月時点の目安で、時期により変動します。最新の価格・仕様は各メーカー公式サイトおよび販売店でご確認ください。

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この記事を書いた人

カメラ歴8年、ミラーレス一眼を中心に撮影テクニックやカメラ選びの情報を発信しています。初めてカメラを買う方にもわかりやすい比較記事や、シーン別の撮影のコツなど、「撮ることがもっと楽しくなる」記事を目指しています。

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